英会話に通っているのに話せない理由|勉強しても英語が話せなかった僕が気づいたこと

英語学習
英語がいつまでも話せない原因と解決案

英会話に通っているのに、英語が話せるようにならない。

文法も単語も勉強してきたし、レッスンも受けている。

それなのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。

「やり方が悪いのかな」

「そもそも英語に向いていないのかな」

そんなふうに感じたことがある人は、決して少なくないと思います。

わたし自身、オンライン英会話に通い、それなりに英語を勉強してきたにもかかわらず、長いあいだ同じ壁にぶつかっていました。

この記事では、英会話に通っても話せなかった理由と、ワーキングホリデーで英語圏3カ国に滞在する中ではじめて腑に落ちた「英語が話せる人の共通点」について、実体験をもとに整理しています。

結論から言うと、話せなかった原因は才能や努力不足ではありませんでした。

足りなかったのは、英語を話す「量」と、
それを無理なく積み上げられる環境」だけだったのです。

記事の後半では、海外に行かなくても話す量を増やすための具体的な選択肢や、わたし自身が現在実践している方法についても触れています。

「何が足りないのか分からないまま、英語学習が停滞している感覚」がある方にとってこの記事が、次にどこへ時間を使えばいいのかを整理するヒントになれば幸いです。

英会話に通っていたのに英語が話せるようにならなかった

学生の頃、わたしはいくつかのオンライン英会話を試しました。

当時の気持ちは「英語が話せたらいいな」
それくらいでした。

もともと洋楽が好きで、英語には興味がありました。その流れで、英会話を始めた、という感じです。

毎週決まった時間に、45分。講師と一対一でレッスンを受けていました。

レッスンではこんなことを話していました。

“Today I studied Economics at university.”

“Today I ate lunch at 2pm.”

ごく簡単な英文を話すと、講師がすぐにこう直してくれます。

「“I ate lunch” より “I had lunch” の方が自然ですね」

なるほど、と思ってメモを取ります。

ところが次の週になると、そのメモのことはすっかり忘れてしまい、また同じように“ I ate lunch ” と言ってしまう。

たまに、運よく覚えていて一歩先に進めることもあります。ただし、1週間に1歩。

毎週45分、同じような会話。同じような修正。同じような反省。

それを繰り返すうちに、ふと、こんな考えがよぎりました。

「このペースで本当に英語が話せるようになるのかな」

自分でも分かるくらい、出てくるのは簡単で短いフレーズばかりです。

どれだけ続けても「英語をスラスラ話している自分」が想像できませんでした。

そうして、オンライン英会話のサービスを変えては、また同じようなルーティンに戻る

前に進んでいる感覚がないまま、ただ時間とお金だけが去っていく。

その状況に、かなりヤキモキしていました。

文法も単語も勉強してきたのに話せなかった理由

ここでひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。

当時のわたしは、英語の勉強をまったくしていなかったわけではありません。

むしろ、やっていた方だと思います。

洋楽が好きで、中学生の頃からお気に入りのアーティストのCDを買っていました。

歌詞カードを見ながら、まだスマートフォンもなかった時代なので、辞書で一語ずつ調べて歌詞の意味を追っていました。

そんなことをしていたので、学校の英語のテストの成績も悪くありませんでしたし、リスニングも比較的得意でした。

単語や基本的な部分は「知っている方だ」という自信はありました。

それなのにいざ英会話の時間になると、言葉が出てこないのです。

知っているはずの単語が、頭の中にあるはずの表現が、とっさに出てきません。

それが、とてももどかしく感じていました。

「もっと話せるはずなのに」

「もっと多くの表現を知っているはずなのに」

今振り返ると、話せなかった理由はとてもシンプルです。

インプットに比べて、アウトプットが圧倒的に足りていませんでした。

英会話レッスンは、週に45分。その45分も、
ずっと話し続けているわけではありません。

文法の修正や、単語の使い方の説明が入ると、実際に自分が話している時間は、だいたい20分ほどでした。

さらに当時のわたしは、

  • 文法的に正しいか
  • 単語の使い方は合っているか

を気にして、頭の中で文章を完成させてから話そうとしていました。

まだ「話すこと」自体に慣れていない段階だったのに、です。

これでは、言葉がスムーズに出てこないのも当然でした。

足りなかったのは知識でも、やる気でもなく「話す量」と「話すことへの慣れ」でした。

英会話スクールに通っても伸びなかった本当の原因

ここまで読むと「じゃあ、英会話スクールやオンライン英会話が悪いのでは?」と思う方もいるかもしれません。

でも、わたしはそうは思っていません。

多くの英会話サービスは、「量より質」を大切にしています。

・正確な単語の使い方

・自然な表現

・文法的に正しい英文

こうしたことを丁寧に教えてくれますし、料金に見合った質の高いレッスンを受けている実感もたしかに得られます。

ただ一つ、ここに落とし穴があります。

単語や表現がいかに正確でも、英語を実際に使う練習=英語脳をつくる練習が、ほとんどできていなかったのです。

結果として、知識は増えるのに、いつまでたっても話せない。

わたし自身、ワーキングホリデーで海外に滞在したことで、日本の英語教育で特におろそかになりがちなスピーキングとリスニングにおいて、いままで決定的に欠けていたものに気づきました。

それは、圧倒的な「量」です。

最初は、言葉や表現がなかなか頭に浮かびません。それは自然なことです。

でも量をこなしていくと、少しずつ、言葉や表現が頭に浮かびやすくなっていきます。

イメージとしては、脳の中に新しい神経回路をつないでいく作業に近いです。

神経回路が短いうちは、言葉が出てくるまでに時間がかかる。

けれど量を重ねて、その回路を伸ばしてていくと、だんだんと考える前に言葉が出るようになっていきます。

そして神経回路が脳につながった時、英語はポッと自然に出てくるようになる

多くの英会話サービスでは、限られた時間の中でレッスンを行うため、どうしても文法や正確さを重視した内容になりがちです。

もちろん、それ自体が間違っているわけではありません。

ある程度話せるようになった段階で、そうした「質」にこだわった学習へシフトすることは、とても大切だと思います。

ただ、わたしの経験上、その順番を間違えると、遠回りになります

まず必要なのは、小手先の技術ではなく、英語を話しやすくするための土台づくり「英語脳」をつくること

この感覚は、子どもが日本語を話せるようになる過程を思い浮かべると、分かりやすいかもしれません。

子どもは、文法や単語の正確さを意識せず、
とにかく量をこなします。

間違えたら、その都度、親や周りの大人が直してくれる。そうやって、少しずつ自然に話せるようになっていきます。

質を先に学ぶというのは、料理にたとえるなら、こんな感じです。

まだカレーと肉じゃがしか作れないのに、

  • アクアパッツァに使うミニトマトは何がいいか
  • クアトロフォルマッジョのチーズの配合はどうするか

を真剣に悩んでいる状態。

時間をかけて、完璧なアクアパッツァとクアトロフォルマッジョは作れるようになった。でも、作れる料理はその4つだけ。

「ラーメンは?」

「麻婆豆腐は?」

と聞かれると、何も思い浮かばない。

英語も同じだと思います。

まずはどんなに下手でもいいから、量をこなして表現のバリエーションを増やす。

そうすると話すこと自体が楽になり、自然と幅広い状況に対応できるようになります。

そしてそこで初めて、少しずつ文法や表現の正確さ、洗練さに目を向けていく。

それが、わたしが遠回りの末にたどり着いた、英語学習のいちばん無理のない順番だと考えています。

英語が話せなかったわたしが海外で気づいたこと

わたしのカナダ・ワーキングホリデー滞在先のハリファックス

ワーキングホリデーをとおして、英語圏3カ国に滞在してから、英語学習に対する考え方が大きく変わりました。

それまでのわたしは、「英語を話す=正しい英語を話すこと」だと思い込んでいました。

でも現地で、その前提が簡単に崩れます。

最初は、オンライン英会話サービスの時と同じように、短文しか出てきませんでした。

頭の中では文章を考えているのに、口を開く前に時間がかかる。

文法が合っているか。この単語で伝わるか。
そんなことを考えているうちに、会話はどんどん先に進んでいきます。

けれど、現地では「話さない」という選択肢がありません。

  • 買い物をする
  • 仕事の指示を聞く
  • 同僚と雑談をする

どれも、英語を話さなければ成り立たない場面ばかりでした。

そうして途中から、正確さを気にすることはやめました。やめなければ自然な流れで返事ができなかったからです。

ほんとうに正確さを考えないようにしたので最初は、文法も単語もぐちゃぐちゃだったと思います。それでも、とにかく口を動かすしかありませんでした。

現地では、正しいかどうかより、伝わるかどうかという世界でした。

その繰り返しの中で、変化が起きました。

最初は言葉を探すのに必死だったのが、だんだんと「この場面では、こう言えばいい」という定型文のようなものが、すぐに頭に出てくるようになったのです。

まだ完璧な英文を作れていたわけではありません。でも、言いたいことが、以前よりもスムーズに口から出るようになりました。

そのとき、やっとはじめて、「話せるようになっている」と感じられました。

日本で英会話に通っていた頃との一番大きな違いは、教材でも、講師でもありません。

英語を使う量と密度でした。

毎日、短くてもいいから英語を使う。もし伝わらなかったら、言い換えてみる。相手が「何を言いたいか」を理解してくれたあとで、初めて間違いを直してくれる。

そして、また次の場面で使う。

このサイクルが、現地で半ば強制的に回り続けていました。

その中で、英語は「考えて話すもの」から「反応として出てくるもの」と、少しずつ変わっていったのです。

英語が話せなかった原因は、才能や努力が足りなかったからではありません。

英語を使う環境と量が、決定的に足りていなかっただけでした。

英語が話せる人に共通していたこと

ワーキングホリデー中、わたしは本当にいろいろな国出身の人たちと出会いました。

フランス、イタリア、ドイツ、インド。英語を母語としない人たちです。

その中でも、いまでも強く印象に残っているのが、オーストラリアでシェアハウスに一緒に住んでいたイタリア人の彼でした。

正直に言うと、彼の英語は「正確」とは言えませんでした。

ボキャブラリーはかなり少なく、おそらく中学生レベルの英単語が中心。文法も、めちゃくちゃです。

実際、彼自身も「俺はあまり英語が話せる方じゃない」と言っていました。

それでも彼は、まったくそのことを気にしていませんでした。

彼は現地でテナントを借り、サルサダンスの教室を開いていました。そこにはいつも、たくさんの生徒が集まっていました。

海辺を散歩しているときも、きれいな女性を見かけると、ためらうことなくどんどん話しかけに行く(笑)

文法が合っているか。単語の選び方は正しいか。そんなことは、一切気にしてません。

彼が英語を「まったく」話せなかったわけではありません。

ただ、日本人の高校生の方が単語も文法も知っているだろう、と思えるレベルだったのは確かです。

それでも、彼の周りには自然と人が集まり、いつも楽しそうに会話が生まれていました。

そして、わたしと一緒に過ごした半年ほどの間に、彼の英語は少しずつ、確実に良くなっていきました。

彼がやっていたことはとてもシンプルです。

  • 英語を話す機会をたくさん作る
  • 間違えることを気にしない

ただ、それだけでした。

他のフランス人やドイツ人、インドの人たちも、間違える時はあります。

でも彼らはその間違いを気にしていません。

とにかく知っている単語を話し、伝わらなければ言い換え、また次の言葉を出す。

英語が話せるようになっていく人たちに共通していたのは、才能でも、特別な勉強法でもなく、

「伝えること」に意識を向け、英語を使う機会を圧倒的に多く持っていたこと。

というものでした。

じゃあ英語を話せるようになりたい人は何をすればいい?

ここまで読んで「理屈は分かったけど、じゃあ結局どうすればいいの?」と思った方もいるかもしれません。

前述したように、英語を話せるようになるために必要なのは、新しい教材や人気の学習法などではなく、シンプルに英語を話す量を増やすことです。

話せない状態のまま、インプットだけを増やしても、「使える英語」にはなりにくい。

まず必要なのは多少ぐちゃぐちゃでもいいから、英語を口から出す経験を積むことだと考えています。

とはいえワーキングホリデーや留学のように、いきなり海外に行ける人ばかりではないとおもいます。

仕事や生活の事情もありますし、現実的ではない場合の方が多いとおもいます。

しかしそこで諦める必要は全くありません。

大切なのは、海外に行かなくても、英語を話す量を確保できる環境をつくること。

わたしが考える条件は大きく2つあります。

  • 話す量を確保できること
  • 日常生活の中に組み込めること

この条件を満たす環境があれば、英語は「勉強しているもの」から、少しずつ「使えるもの」に変わっていきます。

次の章では、わたし自身がワーキングホリデー帰国後に実践した、この条件を満たす具体的な方法について書いていきます。

英語を話す量を増やすための環境づくりには、いくつか選択肢がある

ここまでで書いてきたとおり、英語を話せるようになるために重要なのは、英語を話す量を、継続的に確保できる環境をどう作るか

この「環境づくり」には、いくつか具体的な選択肢があります。

ここでは、わたし自身が試したり、検討したりした中で、実践的だと感じた3つの方法をご紹介します。

どれが正解、という話ではありません。それぞれに向き・不向きがあります。

HelloTalkのような言語交換アプリを使う

HelloTalkは、世界中の言語学習者やネイティブスピーカーと直接コミュニケーションしてつながれる言語交換アプリです。

テキストだけでなく、音声通話やビデオ通話もできるため、自分次第で「話す量」を増やすことができます。

翻訳機能や文章の訂正機能もあり、自然な表現を学びやすい点は魅力です。

一方で、話す量は相手次第になるという側面もありました。

  • 相手が積極的でないと会話が続かない
  • 返信頻度や通話のタイミングが合わない

といったことも起こりがちです。

目的意識を持って使えれば有効ですが、安定して話す量を確保するには工夫が必要という印象でした。

外国人が集まりやすいパブ・カフェ・バーに行く

English pubや、外国人が集まりやすいバー・ナイトクラブなども、英語を話す環境としては選択肢になります。

お客の中には日本での知り合いを求めている人もいるので、うまくハマれば、リアルで自然な英会話が発生し、そのまま友達になることも。とてもいい経験になります。

週末の外出先を「英語で話す場所」にする、という、わりと気軽な感覚で通えるのもメリットだとおもいます。

ただし、こちらも不確定要素は大きめです。

  • その日に外国人がいるとは限らない
  • 相手が英語で話したいとは限らない
  • 頻繁に通うと時間やコストがかかる

わたしは普段、それほど飲みなどで外出することはないので、日常的に安定して話す量を確保するという点では、個人的には少し再現性が低い方法だと感じました。

日頃から、飲みやカフェに出かける習慣がある方には向いている方法だと感じます。

ネイティブキャンプ

最終的にわたしが落ち着いたのが、ネイティブキャンプでした。

理由は「とにかく話す量を増やす」という目的に対して、このサービスの特徴が相性がいいと感じているからです。

  • 定額で、話したいだけレッスンが受け放題(量の確保)
  • 思い立ったときにすぐ話せる(習慣化)
  • 相手が学習目的なので、会話が成立する

HelloTalkやリアルな出会いのように、「相手次第で話せる量が変わる」という不確実性が
比較的少ない点が自分には合っていました。

ただし、ネイティブキャンプがすべての人に合うわけではありません。

あくまで、英語を話す量を安定して確保するための選択肢のひとつです。

ネイティブキャンプの特徴や、実際に使って感じたメリット・デメリットについては、別の記事で詳しくまとめています。

「自分には、話す量が足りていないかもしれない」と感じた方は、判断材料として参考にしてみてください。

👇ネイティブキャンプを6年使って感じたことをまとめた記事

この章で一番伝えたかったこと

どの方法を選ぶにしても、大切なのは

  • 話す量を確保できるか
  • それを無理なく続けられるか

この2点を満たす環境を、自分の生活スタイルに合わせて選ぶこと。

それが、遠回りしない英語学習につながるとわたしは考えています。

英会話に通っても話せなかった過去の自分へ伝えたいこと

ノバスコシア州

当時のわたしは、英語を話せるようになるためにちゃんと時間もお金も使っていました。

文法も単語も勉強していたし、オンライン英会話にも通っていた。

それでも、ワーキングホリデー初期の頃に思うように話せなかったことで「自分には向いていないのかもしれない」と感じることもありました。

でも3カ国での滞在を終えて振り返ると、足りなかったのは、才能でも、努力でもなかったとはっきり思えます。

足りなかったのは、英語を話す“量”とそれを積み上げるための“環境”。

すでにインプットしてきたものを、あとはひたすらアウトプットする時間に変えるだけ。

もし当時「まずは下手でもいいからたくさん話す」という発想を持てていたら、遠回りは少し減っていたかもしれません。

この記事をここまで読んでくれた人の中にも、かつてのわたしと同じように

  • 勉強しているのに話せない
  • 英会話にも通ったけど手応えがない
  • 何が足りないのか分からない

そんな悩みを持っている人がいるかもしれません。もしそうなら一度だけ振り返ってみてほしいです。

「英語を話す量は足りていたか」

「インプットにつかった時間とおなじ時間アウトプットにも時間をかけたか」

答えは、人によって違っていいと思います。

大切なのは、自分に合った形で、英語を“使う時間”を増やしていくこと。

インプットしてきた膨大な英語量を「自然に口に出るもの」に変えていくには、時間がかかります。

ただ、時間を投じるポイントをそこにシフトすることで、過去のわたしがそうだったように、今のあなたにも、話せるようになる可能性は十分にあると信じています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

英語学習に興味がある方には、下記の記事も参考になると思います。
ぜひあわせて読んでみてください。

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