勉強嫌いでもTOEIC800点とれた勉強法|「話す練習」でリーディングとリスニングが伸びる?

英語の自習室

英語を勉強していると、こんな疑問を感じたことはありませんか?

「TOEICのリーディングやリスニングって、どうやって伸ばせばいいんだろう?」

「単語帳や問題集をやっているのに、思ったほど点数が伸びない…」

TOEIC対策というと、単語・文法・問題演習といった「机の上の勉強」を思い浮かべる人が多いと思います。

しかし、わたし自身の経験ではある意外な練習がTOEICの点数向上に大きく役立ったと感じています。

それが 「英語を話す練習(スピーキング)」です。

「リーディングやリスニングなのに話す練習?」

そう感じた方もいるかもしれません。

わたしはオーストラリアのワーキングホリデーから帰国後、人生ではじめてTOEICを受験しました。

その結果、810点を取ることができました。

試験前にやった「机に向かう勉強」は、演習問題を1周した程度です。

ではなぜその点数を取れたのか。

振り返ってみると、ワーホリ(ワーキングホリデーの通称)生活や帰国後のオンライン英会話で英語を話す機会が多かったことが大きく影響していたと感じています。

実は言語学習の研究でも

  • 会話による相互作用
  • アウトプット(話すこと)
  • スキルの自動化

といった要素が、リスニングやリーディング能力の向上につながると考えられています。

この記事では

  • なぜ「話す練習」がTOEICのリーディングやリスニングを伸ばすのか
  • 言語学習の研究ではどのように説明されているのか
  • ワーホリ生活の中で私が実際に感じた英語力の変化

などを紹介していきます。

もしあなたが

  • TOEICの点数を上げたい
  • リーディングやリスニングが伸び悩んでいるが理由がわからない
  • 英語学習の新しいアプローチを知りたい

と思っているなら、この記事がヒントになるかもしれません。

TOEIC対策というと「読む・聞く」の勉強ばかりに目が向きがちですが、実は 「話す練習」が英語力全体を伸ばす大きなカギになる可能性があります。

この記事では、その理由を

「言語学習の理論と実体験の両方」

から解説していきます。

  1. TOEIC初受験で810点を取った私の英語学習
    1. オーストラリアのワーホリ後にTOEICを受験してみた
    2. 英検1級にも挑戦してみた結果
    3. 試験前にやった勉強は問題集1周だけ
  2. TOEICのリーディングとリスニングを伸ばすコツは「話す練習」
  3. 言語学習の研究でも「会話」は重要だと考えられている
    1. Interaction Hypothesis(相互作用仮説)
    2. Output Hypothesis(アウトプット仮説)
    3. Skill Acquisition Theory(技能習得理論)
  4. ワーホリ生活で体感した「話すことで英語全体が伸びる感覚」
    1. 英語環境で毎日スピーキングする生活
    2. 「言いたいのに言えない」が語彙を増やした
    3. ネイティブとの会話がリスニング練習になった
  5. スピーキング練習がリーディング力を上げる理由
    1. 瞬時に単語が浮かぶようになる
    2. 文法処理が自動化される
    3. 結果として速読につながる
  6. スピーキング練習がリスニング力を上げる理由
    1. 自分が発音できる音は聞き取りやすい
      1. Speech Learning Model(音声習得モデル)
      2. リスニングとスピーキングはお互いに影響する
    2. 単語だけではなく「文の音」も重要
      1. 話す練習は「文の音」の練習になる
  7. TOEIC800点を目指す人に伝えたいこと
  8. 日本でスピーキング練習をする方法
    1. オンライン英会話で話す機会を作る
    2. 私がオンライン英会話を始めた理由
    3. わたしが使っていたオンライン英会話

TOEIC初受験で810点を取った私の英語学習

TOEIC800点台の資格証明
個人情報は控えさせていただいてます。すみません。

オーストラリアのワーホリ後にTOEICを受験してみた

私はこれまで、TOEICを一度も受けたことがありませんでした。

英検も同じで、いわゆる「試験」があまり好きではないタイプです。

もともと勉強が得意なタイプではなく、机に向かってテストのために勉強する、ということがあまり好きではありません。

オーストラリアのワーホリへは英語力向上のために行きましたが、目的は資格ではなく

  • 洋楽をもっとたのしみたい
  • 洋画を字幕なしでみたい
  • 洋書をスムーズに読みたい
  • スポーツやゲーム実況をたのしみたい

などなど、

どちらかというと趣味を充実させるためでした。

そのため、オーストラリアのワーホリ後にカナダ・ニュージーランドでもワーホリを経験し英語を伸ばす努力はしましたが、TOEICや英検は帰国後受けていません。

そんなわたしがオーストラリアのワーホリ後に試験を受けようと思ったきっかけは

  • オーストラリアワーホリでどれだけ英語が伸びたか、数字で確認してみたかったから
  • 資格をつぎのワーホリで使えるかもしれなかったから

の2つでした。

そのとき思いついたのがTOEICです。

実際に受験してみた結果は、810点でした。

英検1級にも挑戦してみた結果

余談になりますが、TOEICを受けたあと、わたしは英検にも挑戦してみました。

英検はTOEICと少し仕組みが違い、級(レベル)を自分で選んで受験します。

私はそれまで英検を受けたことがなかったので、本来なら順番に受けるのが普通だったと思います。

しかし資格取得が目的ではなかったため、思い切って1級を選びました。

結果はどうだったかというと、さすがに不合格でした(笑)

英検に関しては準備はほんとになにもやっておらず、TOEICの準備だけで挑んだので当然と言えば当然の結果でした。

ただ、スコアを見てみると、準1級の基準は超えている点数でした。

英検の資格証明
あとたったの50点で英検1級一次は合格でした。これならむしろ低い方がよかったとおもってしまいました(笑)

試験前にやった勉強は問題集1周だけ

TOEICを受けることを決めたあと

「さすがに何も知らずに試験を受けるのはまずいかな」

と思い、一応すこしだけ準備をしました。

といっても本当に軽いもので、TOEICの演習問題集を1周だけやりました。

「TOEIC対策」としてよく聞くような勉強は、ほとんどしていません。

たとえば

  • TOEIC専用の単語帳
  • 文法問題の大量演習
  • 何冊も問題集を解く

といった勉強です。

ここで誤解してほしくないのですが、これは

「単語帳や問題集をやらなくてもいい」

という話でも

「少ない勉強量で試験の結果がすごいね」

という自慢話でもありません。

ここでわたしが伝えたいのは

机の上での勉強の代わりに、わたしがやっていた英語の勉強があった

ということです。

むしろ、「机の上での勉強の代わりにやっていた英語の勉強」の時間で言えば、TOEIC810点を取るまでに投じた時間は、合計1年6ヶ月です。

ではその「机の上での勉強の代わりにわたしがやっていた英語の勉強」はなにかというと

  • オーストラリアのワーキングホリデー(1年)
  • 帰国後のオンライン英会話
    (6ヶ月)

この2つです。

当時は「勉強している」という意識はあまりありませんでしたが、いま振り返ると、この2つの時間が英語力の土台(ベース)になっていたと感じています。

この2つには、TOEICで点数を取るためにとても重要な要素が含まれていました。

それは

  • 英語をたくさん「聞く」こと
  • 英語をたくさん「話す」こと

この2つです。

特にわたしが強く感じているのは、「話す練習」が思った以上に英語力全体に影響していたということです。

ここまで読んで

「でもそれってワーホリだったからじゃないの?」

と思った方もいるかもしれません。

たしかにオーストラリア生活では、英語を聞く機会も、話す機会も、日本よりずっと多かったです。

しかし、ここで私が伝えたいポイントは

「海外に行くこと」ではありません。

本当に重要だったと感じているのは、英語を話す機会が多かったことです。

そして英語を話す機会が多い環境は海外に行かずとも実現させることができます。

それについては記事の最後で触れます。

ここからは

「読む力」や「聞く力」を伸ばすために、なぜ「話す練習」が関係するのか。

その理由を説明していきます。

TOEICのリーディングとリスニングを伸ばすコツは「話す練習」

TOEIC高得点のコツは話す練習

多くの人は、TOEIC対策と聞くと次のような勉強を思い浮かべると思います。

  • 単語帳をおぼえる
  • 文法をおぼえる

もちろんこれらも大切な勉強です。

実際、TOEIC対策として多くの人が取り組んでいますし、勉強序盤は重要だとわたしも考えています。

しかしこれらの「インプット」がある程度終わった段階では、「話す練習」つまり「アウトプット」が重要になってくるとわたしは考えています。

ここで疑問や疑いが出てくると思います。

「TOEICはリーディングとリスニングの試験なのに、なぜスピーキング(話す練習)が関係するの?」

「それってあなたの感想ですよね?」

読む力を伸ばしたいなら、たくさん読む。

聞く力を伸ばしたいなら、たくさん聞く。

普通はそう考えます。

しかしこれはわたしの感覚だけの話ではなく、しっかりとした研究でも裏付けされています。

実は、言語学習の研究では会話(interaction)がとても重要だと考えられています。

簡単に言うと、

言語は「人とのやり取り」の中で身につく

という考え方です。

実際、言語学習の研究では

  • Interaction Hypothesis
    (相互作用仮説)
  • Output Hypothesis
    (アウトプット仮説)
  • Skill Acquisition Theory
    (技能習得理論)

といった理論があり、
会話やアウトプット(話すこと)が言語習得に大きく関係すると考えられています。

少し難しい言葉も出てきましたが、次のセクションでは、これらの考え方をできるだけシンプルに説明していきます。

言語学習の研究でも「会話」は重要だと考えられている

学術的にも話す練習はTOEICのようなリーディングとリスニング対策になる効果的

言語学習の研究でも、会話はとても重要な学習プロセスだと考えられています。

言語学習の世界では、特によく知られている理論がいくつかあります。

ここでは簡単に紹介します。

Interaction Hypothesis(相互作用仮説)

少しむずかしい名前ですが、考え方はとてもシンプルです。

人との会話の中で、言語は身につきやすくなるという理論です。

たとえば会話では、こんなことがよく起きます。

  • 相手がゆっくり話してくれる
  • 別の言い方で説明してくれる
  • 例を出してくれる

このように、相手が理解しやすい形に言葉を調整してくれることがあります。

こうしたやり取りを、研究では

interactionally modified input(相互作用によって調整されたインプット)

と呼びます。

簡単に言うと

会話では「理解しやすい英語」をたくさん聞ける

ということです。

その結果、リスニング力が伸びやすくなると考えられています。

Output Hypothesis(アウトプット仮説)

これは

話そうとすることで、自分の弱点に気づくという理論です。

たとえば英語で話そうとしたとき、わたしはこんな経験をたくさんしました。

「言いたいことがあるのに、言い方が分からない」

このとき人は、

  • 単語を探す
  • 文法を考える
  • 別の言い方を探す

といったことを頭の中で行います。

この「自分が分からない部分に気づくこと」を言語学では noticing(気づき) と呼びます。

研究では、この気づきが起こったときに学習が進むと考えられています。

つまり

話す

足りない知識に気づく

その知識を覚える

という流れが生まれるのです。

Skill Acquisition Theory(技能習得理論)

これは少し広い分野の理論で、言語だけでなく多くのスキルに当てはまります。

簡単に言うと、

スキルは次の3つの段階で身につく

という考え方です。

1 知識(ルールを知る)

2 練習(実際に使う)


3 自動化(自然にできる)

英語で言えば、

  • 文法を知る
  • 会話で使う
  • 考えなくても使えるようになる

という流れです。

多くの人は、英語学習で「知識」の部分をたくさん勉強します。

  • 単語を覚える
  • 文法を学ぶ

しかし、練習の部分が少ないことがよくあります。

話す練習は、この「練習」と「自動化」の段階を進めるためにとても重要です。

そして自動化の結果、

  • 単語の意味がすぐ浮かぶ
  • 文の構造がすぐ分かる

ようになり、リーディングやリスニングも楽になると考えられています。

このように、言語学習の研究では

会話(話すこと)は言語習得の中心的なプロセス

だと考えられています。

そして実は、私はこのことをオーストラリアのワーキングホリデー生活の中で強く体感しました。

次のセクションでは、実際のワーホリ生活の中で起きていた英語学習のプロセスについて紹介します。

ワーホリ生活で体感した「話すことで英語全体が伸びる感覚」

オーストラリアのワーキングホリデー時、カブルチャーにて。

ここまで、言語学習の研究で「会話」が重要だと考えられていることを紹介しました。

ただ、私はワーホリ中にこうした理論を知っていたわけではありません。

当時はただ、毎日の生活の中で英語を使っていただけでした。

しかし今振り返ると、オーストラリアでの生活には英語力を伸ばす要素がたくさんありました。

英語環境で毎日スピーキングする生活

日本で英語を勉強していると、どうしても次のような勉強が中心になります。

  • 単語を覚える
  • 文法を勉強する
  • 問題集を解く

もちろんこれらは大切ですが、実際に英語を使う機会はそれほど多くありません。

一方、ワーホリ生活では状況がまったく違いました。

生活するために英語を使う必要があるので、毎日英語を話す場面が自然に生まれます。

最初はとても大変でした。

言いたいことがあっても、すぐに言葉が出てきません。

簡単な会話でも時間がかかります。

それでも、会話は続いていきます。

そしてだんだんと単語がはやく思い浮かぶようになり、どんどんスムーズに話せるようになっていきました。

これは先ほど紹介した Skill Acquisition Theory(技能習得理論)に関連します

つまり「圧倒的な話す量」によって、言語の「自動化」が起こったというわけです。

この「とにかく話す」という経験が、あとから考えると英語力を伸ばす大きなきっかけになっていました。

「言いたいのに言えない」が語彙を増やした

ワーホリ生活の中で、まずわたしが強く感じたのが「言いたいのに言えない」瞬間です。

たとえば会話の中で、

「これって英語でどう言うんだろう?」

と思うことがよくありました。

  • 言いたいことはある
  • でも表現が分からない
  • 単語が思い浮かばない

こういう経験が、本当に何度もありました。

最初はとても悔しい気持ちになります。

「自分はこんなにも多くの表現を知らなかったのか」

と感じることもありました。

しかし、この経験にはとても大きな意味がありました。

話そうとして初めて、

自分が知らない表現に気づく

からです。

これは先ほど紹介したOutput Hypothesis(アウトプット仮説) の考え方ととても近いものです。

英語で話そうとすると、自分の知識の足りない部分が見えてきます。

その結果、

  • 新しい単語を覚える
  • 新しい表現を知る

という流れが自然に生まれます。

この経験が、語彙を増やすきっかけになりました。

ネイティブとの会話がリスニング練習になった

ワーホリ生活では、ネイティブスピーカー(英語を母語として話す人)と関わる機会もありました。

最初はかなり大変でした。

ネイティブの英語はスピードが速く、言葉のつながりも早いので、最初は聞き取れないことが多かったからです。

しかし会話の中では、録音された音声とは違うことが起きます。

相手が

「この人、少し聞き取りづらそうだな」

「わかっていなさそうだな」

と感じると、

  • 話すスピードをゆっくりにする
  • 別の言い方で説明する

といったことをしてくれることがあります。

これは先ほどのInteraction Hypothesis(相互作用仮説)につながってきます。

録音された音声と違って、人との会話は状況に合わせて変化するのです。

そのため

  • 単語の細かい発音
  • 単語と単語の音のつながり

を、少しずつ理解できるようになりました。

こうして段階的にリスニングに慣れていったことも、英語力の向上につながっていたと感じています。

このようにワーホリ生活の中では、

  • 英語を聞く
  • 英語を話す

という経験を何度も繰り返していました。

そしてこの経験は、後から考えるとリーディング力やリスニング力の向上にもつながっていたと感じています。

次のセクションでは、なぜスピーキング練習がリーディング力を上げるのかについて説明します。

スピーキング練習がリーディング力を上げる理由

ここまで読んで、

「話す練習が英語力に良い影響を与えることは分かったけれど、それがどうしてリーディング(読む力)につながるの?」

と感じた方もいるかもしれません。

なぜ話す練習がリーディング力の向上につながるのか

その理由を、もう少し具体的に説明していきます。

瞬時に単語が浮かぶようになる

英語を話すとき、私たちは頭の中で次のようなことをしています。

  • 言いたいことを考える
  • それに合う単語を探す
  • 文を作る

この作業を、会話の中ではとても速いスピードで行う必要があります。

最初は

「単語が思い浮かぶまで時間がかかる」

ということがよくあります。

しかし会話を繰り返していると、少しずつ

単語を思い出すスピードが速くなっていきます。

つまり

単語

意味

という流れが、だんだん自動的にできるようになるのです。

この状態になると、英文を読んだときにも

単語を見た瞬間に意味が浮かびやすくなります。

その結果、読むスピードも自然と上がっていきます。

文法処理が自動化される

英語を話すときは、単語だけでなく文法も使います。

たとえば、

  • 時制(現在・過去などの時間の形)
  • 主語と動詞の関係
  • 文の構造

などです。

最初は、

「この言い方で合っているのかな?」

と考えながら話すことも多いと思います。

しかし、話す経験を重ねると、

文法をあまり意識しなくても文が作れるようになってきます。

これは理論のパートで紹介した自動化(automaticity)という状態に近いものです。

自動化とは、簡単に言うと考えなくても自然にできる状態のことです。

この状態になると、英文を読んだときにも

  • 文の構造
  • 主語と動詞の関係

などが、すばやく理解できるようになります。

結果として速読につながる

TOEIC本番、リーディングパートで多くの人が感じるのが

時間が足りない

という問題だとおもいます。

TOEICのリーディングセクションは問題数が多く、すべてをじっくり読む時間はあまりありません。

そのため、

  • 単語をすばやく理解する
  • 文の構造をすばやく理解する

といった力がとても重要になります。

スピーキングの練習を続けていると、

  • 単語の意味がすぐ浮かぶ
  • 文の形がすぐ理解できる

という状態に近づいていきます。

その結果、

英文を読むスピード(速読)も自然に上がっていく

と私は感じています。

もちろん、リーディングの練習そのものも大切です。

ただ私の経験では、

話す練習によって英語の処理スピードが上がり、それがリーディング力にもつながっていた

と感じています。

そして実は、スピーキングの練習はリスニング力の向上にも大きく関係しています。

次のセクションでは、なぜ話す練習がリスニング力を上げるのかについて説明します。

スピーキング練習がリスニング力を上げる理由

ここまで、スピーキング練習がリーディング力につながる理由を説明してきました。

では、リスニング(聞く力)についてはどうでしょうか。

多くの人は、リスニング力を上げるためには

  • 英語の音声をたくさん聞く
  • シャドーイング(音声のあとに続いて話す練習)をする

といった方法を思い浮かべると思います。

もちろんこれらもとても大切な練習ですが、中には

「いくらやっても聞き取れるようにならない」

「途中から追いつけなくなる」

という方もいると思います。

ここでも英語を話す練習が重要になってきます。

その理由の一つが、

人は「自分が発音できる音」を聞き取りやすい

という性質です。

自分が発音できる音は聞き取りやすい

言語学では次のように考えられています。

聞く力(リスニング)と話す力(スピーキング)は強くつながっている

研究の世界では、

「聞くことと話すことはコインの裏表のような関係」

と表現されることもあります。

つまり、どちらか一方だけではなく、お互いに影響し合う関係にあるということです。

Speech Learning Model(音声習得モデル)

たとえば有名な考え方の一つに

Speech Learning Model
(音声習得モデル)

というものがあります。

これは簡単に言うと、正しく聞き取れない音は、正しく発音できないという考え方です。

逆に言うと、発音できる音は、すでに脳の中で理解できている音ということになります。

そのため、

発音できる

音の区別ができる

聞き取りやすくなる

という流れが生まれます。

リスニングとスピーキングはお互いに影響する

また、研究では「聞く」と「話す」はお互いに影響するということも分かっています。

これを少しむずかしい言葉で言うと、Perception(知覚)とProduction(産出)の関係と呼ばれます。

簡単に言えば、

  • 話す練習は、聞く力にも影響する
  • 聞く練習は、話す力にも影響する

ということです。

さらに少し面白い考え方もあります。

人は音を聞くとき、「自分ならどう発音するか」をもとに理解していると言われています。

つまり、

聞く

頭の中で「自分なりの発音」に変換

理解する

という流れです。

そのため、

自分が発音できる音ほど、頭の中で再現しやすくなり、結果として聞き取りやすくなる

と考えられています。

これをとてもシンプルにまとめると、こうなります。

  • 発音できる音は「知っている音」になる
  • 脳の中でその音を再現できる
  • だから聞き取りやすくなる

たとえば日本人がよく苦手とする

  • LとRの違い
  • thの音

なども、この考え方で説明できます。

これらは「発音がむずかしい=音の区別があいまい」な状態なので、聞き取りも難しく感じやすいのです。

このように、

話す練習は、音の理解そのものにも影響するため、結果としてリスニング力の向上にもつながると考えられています。

単語だけではなく「文の音」も重要

ここで一つ、大事なポイントがあります。

それは、リスニングでは単語の発音だけでなく「文の音」も重要ということです。

たとえば次の文、

” I asked him if he wanted an orange, but he said no. “

文章を見ながらなら、多くの人が読む(発音する)ことはできると思います。

しかし、「この文を見ずにそのまま言ってください(発音してください)」

と言われたら、少し難しく感じる人も多いのではないでしょうか。

説明がへたで申し訳ないです。

ここで私が言いたいのは、単語単体の発音ではなく、文全体の音の流れが大事だということです。

たとえば、

  • I asked him
  • if he wanted an orange

といった部分です。

たとえば、リスニングテストなどで ” I ” , ” asked ” , ” him ” , ” if ” とぶつ切りに単語ずつスピーカーが話してくれたら格段に聞き取りやすくなると思います。

しかし英語の会話では、単語が一つずつ区切られて聞こえるわけではありません。

単語と単語がつながり、一つの流れとして発音されます。

この音の流れを理解することが、リスニングではとても大切です。

話す練習は「文の音」の練習になる

英語を話す練習をしていると、

  • 文を作る
  • 文をそのまま発音する

ということを繰り返します。

つまり、文の音の流れを何度も練習していることになります。

ワーホリ生活では、

  • 会話をする
  • 文をそのまま話す

という経験を毎日のようにしていました。

その結果、

  • 英語の音の流れ
  • 文のリズム

に少しずつ慣れていきました。

そしてこの経験が、リスニングの理解にもつながっていたと感じています。

TOEIC800点を目指す人に伝えたいこと

ここまで、私の体験といくつかの言語学習の考え方を紹介してきました。

この記事で私が一番伝えたいことは、英語は「使う」(アウトプットする)ことで伸びやすくなるということです。

ここで「演習問題を解くのは十分アウトプットになるのでは?」

と思った方もいると思います。

たしかに実際に問題を解くこともある程度のアウトプットにはなるとおもいます。

しかし、それだけだと「たくさん勉強しているのに、なかなか伸びない」と感じてしまうこともあります。

演習問題はスピーキングと比べるとどうしても「アウトプットの度合い」が低いように感じてしまいます。

アウトプットとはもともと「out put」で「内側にあるものをそとに置く」ようなイメージです。

スピーキングはこのイメージにとても近いと感じています。

話すときは、

  • 言いたいことを考える
  • 単語を探す
  • 文法を組み立てる
  • 実際に口に出す

という一連の流れを、短い時間で行います。

つまり、自分の中にある知識をフルに使って外に出す必要があるということです。

一方で演習問題、とくにTOEICの場合は、

  • 正解がすでに用意されている
  • 選択肢から選べる

といった特徴があります。

そのため「自分でゼロから文を作る」という負荷がスピーキングよりも小さくなりやすいです。

もちろん、演習問題はとても大切です。

試験の形式に慣れるためにも必要なのでわたしもやりました。

ただ、もし「勉強しているのに伸びない」と感じているのであれば、アウトプットを少し意識した勉強を試してみるのも一つの方法だと思います。

その中でも、スピーキングは英語を「使う」感覚に最も近いアウトプットだと私は感じています。

わたしの場合、その経験が

  • ワーキングホリデー
  • オンライン英会話

でした。

ワーキングホリデーに関しては、もちろんすべての人が海外に行けるわけではありません。

ただ

英語を話す機会を増やすこと

「ワーホリのような環境を作ること」

これらは、日本にいてもある程度は可能です。

次のセクションでは、日本にいながらでもできるスピーキング練習の方法について紹介します。

日本でスピーキング練習をする方法

私の場合は、オーストラリアのワーキングホリデーで英語を話す機会がたくさんありました。

しかし、すべての人が海外に行けるわけではありません。

そのため、「日本にいながら英語を話す機会を作ること」がとても大切になります。

そこで役立つ方法の一つが、オンライン英会話です。

オンライン英会話で話す機会を作る

オンライン英会話とは、インターネットを使って海外の講師と英語で会話ができるサービスです。

パソコンやスマートフォンを使えば、自宅から英語のレッスンを受けることができます。

つまり、海外に行かなくても「英語を話す環境」を作ることができるということです。

私がオンライン英会話を始めた理由

わたしがオンライン英会話を始めたきっかけは、TOEIC対策のためではありませんでした。

オーストラリアのワーキングホリデーから帰国したあと、

「せっかく身についたスピーキング力を落としたくない」

と思ったのがきっかけでした。

ワーホリ中は、毎日のように英語を話していました。

しかし日本に帰ると、英語を話す機会は一気に減ります。

そのままにしていると、せっかく身についたスピーキング力が落ちてしまう気がしました。

そこで、英語を話す機会を作るためにオンライン英会話を始めました。

結果的に、この習慣はとても良い影響を与えてくれました。

スピーキングの練習を続けたことで、

  • 英語の処理スピード
  • 単語の思い出しやすさ
  • 文の理解の速さ

といった部分が維持され、むしろ少しずつ強くなっていったように感じています。

そして今振り返ると、この経験がTOEICで810点を取ることにつながっていたと感じています。

わたしが使っていたオンライン英会話

オンライン英会話にはいろいろなサービスがありますが、私が使っていたのはネイティブキャンプ というサービスでした。

ネイティブキャンプについては、下記の記事で詳しくまとめています👇

理由は、おおくの英会話サービスの中でも「ワーホリ・海外滞在」にもっとも近い環境を作り出せる「特徴」があるからです。

ネイティブキャンプの特徴としては、

  • レッスン回数が無制限で、話す量を増やしやすい
  • 予約なしですぐにレッスンできるので、スキマ時間に使いやすい
  • 24時間いつでも受講できるため、生活に合わせて続けやすい

といった点があります。

英語学習では「どれだけ話したか」が大きく影響します。

そういった意味でも、アウトプット量を増やしやすい環境だと感じました。

さらに、ネイティブキャンプにはネイティブ講師と無制限に話せるプランもあります。

個人的にはここはかなり強いと感じています。

これは追加料金がかかりますが、アメリカやイギリスなどのネイティブ講師と回数制限なく会話ができる仕組みです。

ネイティブプランを選んだ場合、月額約16,000円前後になります。

ここだけみるとかなり割高に感じますが、たとえば一般的な語学留学費用と比較してみると

ネイティブプラン年間約 19万〜20万円

語学留学年間約 250万〜700万円

内訳(ざっくり)

  • 授業料:120万〜400万
  • 滞在費:60万〜180万
  • 生活費:60万〜140万
  • その他(航空券・保険など)

コストパフォーマンスだけでいえば、ネイティブプランの圧勝です。

もちろん語学留学には語学留学のメリットがあります。

しかし、今回のテーマである「TOEIC(またはその他の資格試験)での高得点」をねらう目的であれば、ネイティブプランで十分すぎると感じました。

わたしが3カ国で英語修行の旅をして感じたのは、ネイティブと話す時間は、英語力を大きく引き上げるということです。

発音や表現の自然さはもちろんですが、会話のスピードや言い回しに慣れることで、英語の理解が一段上がります。

その意味で、ネイティブと無制限に話せる環境を日本にいながら作れるというのは、大きなメリットだと感じました。

英語は知識だけでなく、使うことで身につくスキルでもあります。

もし

  • TOEICの点数を上げたい
  • リーディングやリスニングを伸ばしたい

と思っているなら、スピーキング練習を取り入れてみるのも一つの方法です。

最後までよんでいただきありがとうございました。

英検では、2次試験で英語の面接がありますし、TOEICでもスピーキング力を試すテストが用意されています。

また、最近では会議での使用言語を英語にする会社も増えていますよね。

下記の記事では、スピーキングに関するコツなどを詳しくまとめてみたので気になる方はぜひチェックしてみてください👇

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