ニュージーランドの港町・ウェリントン観光&ワーホリの暮らしやすさを実体験で紹介

nzのウェリントンにある犬を連れたジェントルマンの銅像 ニュージーランド
ニュージーランドのウェリントン観光実体験

ニュージーランドの首都・ウェリントン――。

名前は知っていても

「どんな街?」

「観光で楽しめる?」

「ワーホリで住みやすい?」

など、街のイメージがつかみにくいと感じている人は多いと思います。特にネット上には、オークランドほど情報が多くないので、調べてもピンと来ないことがありますよね。

そこで、この記事では、ウェリントンを観光視点+ワーホリ視点の両方からリアルに理解できるようにまとめています。

この記事を読むことで

  • 街の雰囲気が想像できる
  • 観光で歩きやすいエリア・スポットが分かる
  • ワーホリで暮らした場合のイメージがつきやすくなる
  • オークランドとの違いが分かり、「どちらに住むか」の判断材料になる

この記事では、以下のような具体的な情報を紹介します。

  • ウェリントンの治安・気候・街の性格
  • 観光スポットや名所に行かなくても楽しめた街歩きの様子
  • 実際に泊まったホステルのリアルなレビュー
  • レジュメ配りで感じた“仕事探しのしやすさ”
  • 家探しのしやすさ
  • オークランドとウェリントンの違い

私は、オークランドに2週間滞在したあと、4月上旬のウェリントンでさらに2週間過ごしました。

有名観光地にはそこまで行かなかったものの、ワーホリのレジュメ配りのために毎日街を歩き、港町らしい風・海・街並みを全身で感じたので、ガイドブックでは得られない“地に足のついた情報”をお伝えできます。

観光のことも、ワーホリのことも、どちらも知りたい人にとって、この記事がウェリントンの全体像をつかむきっかけになれば嬉しいです。

ウェリントンってどんな街?海のそばにある落ち着いたNZの首都

ウェリントンは、ニュージーランド北島のいちばん南にある「海のそばの首都」です。

首都と聞くと大きなビルが並んだ都会をイメージするかもしれませんが、ウェリントンはちょっと違います。海と丘に囲まれた“こぢんまりした港町”で、落ちついた空気が流れています。

街の中心部はぎゅっとまとまっていて、歩いて回れるサイズ感が大きなポイント。観光で来る人にとっても、ワーホリで暮らす人にとっても、移動がとても楽です。

ウェリントンがユニークなのは、「自然 × 文化 × 政治」の3つがバランスよくそろっているところです。

  • すぐそばに海がある
  • 丘(小さな山)がたくさんあり景色が変わりやすい
  • 国会や政府機関、歴史的建造物が多い
  • アートやカフェ文化が強い

この組み合わせは、ニュージーランドの中でもめずらしく、ウェリントンならではだと思います。

私が滞在したのは「4月上旬」。季節で言うと秋から冬に向かう時期で、空気が少しひんやりしていました。港町らしく風が強い日もありましたが、そのぶん海の近くを歩くと気持ちよく感じます。

ウェリントンは

観光で“気軽に歩ける港町”として楽しめて、

ワーホリの人にとっては

“都会すぎない首都”

として暮らしやすい場所だと感じました。

観光の前に知りたい:ウェリントンの雰囲気と治安

私のウェリントンの第一印象は「港町らしいゆったりした空気」と「首都らしい動き」の両方がある街でした。

日中は落ちついていますが、朝と夕方は通勤・帰宅ラッシュでビジネスパーソンの姿が多く、観光地というより“仕事をする街”の顔も感じました。

街の中心部は人通りが多く、夜でもお店が開いていて明るいので、歩いていて不安を感じることはありませんでした。ただ、中心部から少し外れると人が急に少なくなるので、夜は無理に歩き回らず、行動範囲を中心街にとどめると安心です。

治安については、私が歩いた範囲では危険を感じる場面はありませんでした。ホームレスの人などはいますが、こちらに何かしてくるわけではなく、距離を保てば特に問題ない印象です。

ウェリントンで特に印象的だったのは “風の強さ” です。私が滞在した4月上旬(秋→冬の手前)はほぼ毎日、体が少し揺れるほどの風が吹いていました。

日本で「今日は風が強いな」と感じるレベルが、こちらでは日常。とくに海沿いは海風が冷たく、冬に向かう季節は上着が必須です。(とはいえ、カナダほどの寒さではありませんでした)

一方で、海辺のウォーターフロント(海沿いの散歩道)はとても気持ちよく、首都とは思えないほど穏やか。波の音やカモメの声がよく通り、散歩だけで“ウェリントンらしさ”を味わえます

総合的に、ウェリントンは中心部にいれば安心して歩ける落ちついた港町という印象でした。

観光スポットや歩くだけで楽しめる街歩き

ウェリントンケーブルカー

ウェリントンの観光で人気なのが、街の中心から丘の上までを結ぶケーブルカーです。

片道わずか5分ほどですが、港町らしい景色が一気に広がり、移動そのものが楽しい体験になります。

料金は大人往復で約NZ$12(2025年12月時点)

最新情報要確認ウェリントンケーブルカーウェブサイト

10分おきに運行しているので気軽に乗れます。

丘の上には

  • 植物園(Botanic Garden)
  • ケーブルカー・ミュージアム
  • 展望スポット

があり、街の全体像をつかむのにもぴったりです。時間があれば、帰りだけ歩いて植物園を下るルートもおすすめです。

ウェリントン駅

ウェリントンの中心にあるWellington Railway Station(ウェリントン駅)は、観光で通る歴史的な駅です。

1937年に建てられた建物は外観を見るだけでも楽しめて、街歩きの途中に立ち寄る人も多いスポットです。駅はバスや電車の拠点になっていて、近郊への移動や観光地めぐりにも便利です。

ウェリントン駅の構内には、駅の建築や歴史を紹介するパネルがあり、歩いているだけでちょっとした歴史散策ができます。

1937年に建てられたクラシックな駅舎は、当時の建築家によるデザインで、ニュージーランド鉄道の重要な拠点として使われてきたようです。天井のアーチや広いホールは今も残っていて、近代的な駅では味わえない雰囲気があります。

また、ハリーポッターファンには嬉しいプラットフォーム 9 と 10 の間、Platform 9¾」の演出もありました。

列車に乗らない人でも、街歩きの合間にふらっと立ち寄るのがおすすめです。

観光スポットに行かなくても楽しめた街歩き

ウェリントンは、有名な観光地に行かなくても“歩くだけで楽しい街”でした。

昔のウェリントンの写真スポットを訪れてみる

私が宿泊したホステルのラウンジには、昔のウェリントンの街の写真がいくつも飾られていました。時間がある日は、その写真に写っている場所を実際に歩いて探しに行き、現在の同じ角度から撮影してみる…という小さな遊びを楽しんでいました。

先に紹介したウェリントン駅構内や街中にも、むかしの街の様子を撮影した写真がたくさん飾られているので、歴史などに興味がある方にはおすすめの観光アクティビティです。

昔と今の景色を比べられて、街歩きがより楽しくなる体験でした。

ウォーターフロント

また、ウォーターフロントは私が一番好きだった場所です。港がすぐ横にあり、道路から海までの距離がとても近いので、海の存在をずっと身近に感じられます。

船がゆっくり動いている様子や、カモメが飛び回る姿が見えて、首都とは思えないほどのんびりした雰囲気でした。

歩き回るなかで驚いたのは、コンビニのコーヒーが本格的だったことです。紙コップに注ぐだけのタイプではなく、スタッフの方がスチームマシンを使って一杯ずつ丁寧に作ってくれました。

「ニュージーランドはコーヒー文化が強い」

と聞いたことはありましたが、コンビニでもこのクオリティは予想外で、ちょっと感動でした。

そのコーヒーを持って、ウォーターフロントのベンチで海を眺めながらゆっくり過ごした時間は、今回の滞在でいちばん心に残った瞬間です。

風は強かったけれど、海の景色とコーヒーのおかげで、リラックスできました。

街歩きで気になった点は、坂がとても多いことです。私は歩くのに慣れていたので問題ありませんでしたが、歩き疲れやすい人は注意したほうがいいかもしれません。

ただ、バスなどの公共交通機関がしっかり整っていて、街には電動スクーター(レンタル可能)もあるので、無理せずそういった移動手段を使うのもおすすめです。

観光スポットに行かなくても、海・街並みだけで“ウェリントンらしさ”を十分楽しめる街歩きになりました。

宿泊したホステルの感想(Hotel Waterloo & Backpackers)

私がウェリントンで滞在した Hotel Waterloo & Backpackers は、

“ホステルだけどホテルのような安心感がある” 少し珍しいタイプの宿でした。

私が泊まったのは 6人ドミトリー。部屋には専用のシャワーとトイレがついており、清潔さも最低限しっかり保たれていました。

二段ベッドの上段は、寝返りをうつと少し揺れるものの、全体としては快適です。ほかの宿泊者の荷物が散らかることがありますが、海外ホステルではよくある光景です。

このホステルで特に良かったのは、共用スペースの広さと設備の充実度です。

キッチンは作業台や調理器具が多く、冷蔵庫も複数あったため、混み合う時間でも困ることはありませんでした。

ダイニングやラウンジも広めで、一人ご飯をしている人も多く、気をつかわずに過ごせる雰囲気です。毎日、住み込みスタッフが掃除しているため、共用部分の清潔さは保たれていました。

印象に残った便利ポイント

  • 駅が目の前で、InterCity(ニュージーランド全域の長距離バスサービス)の発着もここ
  • スーパーや商店街まで徒歩10分ほど
  • エレベーターがあるので荷物があっても楽

立地はとても良く、到着時も出発時もストレスなく動けました。

シャワーに関しては、部屋のシャワールームは清潔でお湯も問題なく出ましたが、水圧は少し弱め。廊下側にも共有シャワーやトイレがありますが、やや古さを感じたので、気になる人は部屋のシャワーを使うと良さそうです。

宿泊している人は、ワーホリ・バックパッカーが7割、観光客が3割くらいの印象でした。女性の利用者も多く、2週間の滞在中に、日本人女性の一人旅の方にも2人出会いました。

また、人と話したいときに自然と交流が生まれる雰囲気があり、私もアメリカ人の男性や、キッチンで出会ったフランス・イタリアのメンバーと仲良くなり、夜はラウンジで一緒にジブリ映画を見るという、思いがけない楽しい時間もありました。

総合的に、「清潔・安心・立地が良い・交流しやすい」 のバランスがとても良いホステルです。

ウェリントンに初めて滞在する観光客やワーホリ中の人、学生にもおすすめできる場所でした。

宿泊プランは、Booking.comHostelWorldで見つけることもできます。

Hotel Waterloo(ホテルウォータールー)ウェブサイト

ワーホリ視点:オークランドとウェリントンの“暮らしやすさの差”

ウェリントンで2週間、オークランドでも2週間過ごしてみて、同じニュージーランドでも暮らしやすさ・雰囲気がまったく違う街だと感じました。

どちらが良い・悪いではなく、ワーホリの目的や性格によって「向き・不向き」がはっきり分かれる印象です。

ここでは、実際にレジュメ配りで歩き回り、家探しをして、街の空気を体で感じた私の体験から、両都市のちがいをまとめます。

仕事探し:レジュメ配りで感じたちがい

オークランドは店の数がとても多く、選択肢は豊富にあります

ただ、店員さんの反応は淡々としていて、競争率が高いと感じる場面もありました。実際に「最近採用したばかり」と言われることもあり、求人数の多さ=受かりやすさ、ではないと実感しました。

一方、ウェリントンは街がコンパクトで、歩いて回りやすいのが大きな強みです

港町の落ちついた雰囲気の中でレジュメ配りができ、徒歩でもストレスが少ない街でした。近郊エリアへ電車で行ったときは、すぐに自然が広がり、車窓から海が見えることもあり、仕事探しの移動そのものが心地よかったほどです。

私の場合は自分の職歴から、配ったお店のジャンルは、どちらも自動車整備工場が中心でしたが、ウェリントンの方が飲食店やカフェの求人が多い印象がありました。

ジャパニーズレストランも多く、ホステル滞在者との情報交換で話を聞くと、飲食で仕事を見つけているワーホリ勢も多かったです。

住まい・家探しのしやすさ

家探しで使えるサイト・アプリは、どちらの都市もほぼ同じです。

  • Facebook Marketplace(都市名+rent / room shareなどと検索)
  • Trade Me(“share room” などで検索
  • NZdaisuki(日系サイト)※ウェリントンは”住まい”に関する掲載少なめ

違いを感じたのは “英語でのやり取りの量” です。

オークランドは日本人コミュニティが強く、日系の募集も”仕事””住まい”の両方が比較的見つかります

一方、ウェリントンは日系サイトの掲載が少ないため、英語でのメッセージが必要になる場面が多く、英語が苦手な人は少し大変かもしれません。

部屋の数そのものはウェリントンの方が少なく、オークランドより家探しの“競争”を感じる場面もありました。

雰囲気・生活リズムのちがい

オークランドは“都会のにぎやかさ”が強く、街中では常に人が多く動いています。ビルが並び、交通量も多く、忙しい都市の空気を感じました。

一方でウェリントンは、“都会のにぎやかさ”はありつつも、静かで、心が落ちつく空気があります。港に沿って街が広がっているので、どこを歩いても海が近く、オークランドよりも“港町感”が強い。

レンガ調の建物や小さなショップも多く、少しヨーロッパの港町を感じさせる景色がありました。

私は個人的に、都会の喧騒が苦手なので、ウェリントンのほうが圧倒的に疲れにくかったです。道もバスも電車もオークランドほど複雑ではなく、移動がシンプルなのも大きなポイントでした。

全体として、

  • 都会で選択肢を広げたい人 → オークランド向き
  • 落ちついた環境で暮らしたい人 → ウェリントン向き

という印象です。

まとめ

ウェリントンは、「首都でありながら都会すぎず、港町らしいゆったりした空気が流れる街」でした。

観光で訪れる場合は、ウォーターフロントを歩くだけでも十分に“ウェリントンらしさ”を感じることができます。海のそばのベンチでコーヒーを飲みながら過ごす時間は、観光名所に行かなくても思い出になる景色でした。

ワーホリ視点では、街がコンパクトで歩きやすいこと、そして海が近くて心が休まる環境がすぐ近くにあるところが魅力だと感じました。仕事探しや家探しはオークランドより少しハードに感じる部分もありますが、そのぶん落ちついて暮らしやすく、日々のストレスが少ない街という印象です。

都会での選択肢の多さを求めるならオークランド。

港町の穏やかな暮らしを求めるならウェリントン。

実際に両方を歩いたからこそ、はっきりとそう感じました。

もしあなたが

「海外の港町で暮らしてみたい」

「都会すぎず、落ち着いた環境でワーホリしたい」

と思っているなら、ウェリントンはとても良い選択になるはずです。

観光でも、ワーホリでも、ウェリントンは“ちょうどいいサイズの首都”といった街でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ニュージーランドワーホリでは、仕事を見つけるのが困難だという意見や話をよく耳にします。

下記記事では、私が実際にニュージーランドの仕事探しで苦労した点や具体的な解決策を紹介しています。

ニュージーランドワーホリ予定者の方やすでにワーホリ中で仕事探しに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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