【英語を伸ばしたい人必見】カナダ・ハリファックスでのワーホリのメリット・デメリット

ハリファックスの街並み カナダ
カナダのハリファックスでワーホリをするメリットとデメリット

「英語を本気で伸ばしたいけど、ワーホリ先はどこがいいんだろう?」トロントやバンクーバーなどの有名都市は情報も多いけれど、物価が高く、日本人も多い。カナダ東部の港町「ハリファックス(ノバスコシア州)」 は、“英語環境を重視する人”に強くお勧めできる都市です。

私自身、ハリファックスで1年間ワーホリを経験しました。日本人が少なく、ネイティブの英語に囲まれながら生活することで、机の上の勉強では得られない「生きた英語力」が身につきました。私の3カ国でのワーホリ経験の中で一番英語が伸びた場所がカナダのハリファックスです。

この記事では、そんなハリファックスでのワーホリ滞在におけるメリット・デメリットを体験を交えながら紹介します。この記事を読むことで、あなたのワーホリにハリファックスが向いているかどうか参考になれば幸いです。

カナダ・ハリファックスでワーホリするメリット3選

メリット①:日本人が少ないから「英語漬け」のワーホリ環境に

ハリファックスの最大の魅力は、日本人が本当に少ないこと。初めて宿泊したバックパッカーズのカフェでスタッフの女性が「この地域は日本人が少ない」と話していたほどです。実際、街を歩いても日本語を耳にすることはなく、職場の同僚からも「この辺では日本人はあまり見かけないね」と言われました。

英語100%の環境は想像以上にハードで、最初の頃は平気でしたが、数ヶ月が経った頃に日本語が恋しくて、仕事終わりのシャワー中に「あかさたな」と独り言を言っていたほど。でもその“逃げ場のない英語環境”こそが、自分を一気に成長させてくれました。半年ほど経つと、ネイティブの会話が自然に聞き取れ、長い説明もスムーズにできるようになりました

また、ハリファックスでは日本人であることが珍しがられて現地の人がよく話しかけてくれるため、自然と会話量も増えます。同僚に連れてってもらった地方のミュージックフェスティバルで、日本人というだけで多くの人が話しかけてくれました。机の上の勉強より「生活そのもの」が英語力を伸ばしてくれる街だと感じました。

メリット②:訛りが少ないカナダ英語でリスニング力を磨く

以前ワーホリで滞在していたオーストラリアでは、訛りが強く、聞き取れない場面も多かったのですが、カナダで暮らしてまず感じたのは、英語の「クリアさ」でした。そしてハリファックスはトロントやバンクーバーのような大都市と違い、移民が少なく、地元カナディアンが多く暮らしています。

そのため、日常的に耳にする英語はほとんどがクリアなネイティブ英語。私の職場の自動車整備工場でも、10人中8人がネイティブのカナディアン。一緒に過ごしているだけで自然と耳が慣れてきます。半年ほど経つ頃には、同僚から「お前、俺の名前の発音うまくなったな」と言われるほどに発音も一緒に上達しました。

もしトロントなどの大都市で働いていたら、ローカルの職場だったとしても、人員の半分はノンネイティブということも珍しくありません。その点、ハリファックスでは自然とカナダ英語に囲まれます。リスニング力を磨きたい人にとって、これほど理想的な環境はないと感じました。

メリット③:トロント・バンクーバーと比べて生活コストが抑えられる

ハリファックスは、英語を伸ばしたいワーホリ初心者にうれしい“生活コストの余裕”がある街でもあります。大都市と比べたデータでも、例えば “同じ生活水準を保つには、ハリファックスではトロントの約90%の費用で済む”という比較が出ています。(下記リンク参照)

ハリファックスとトロントの生活費比較

実際に私が滞在していた環境では、光熱費込みの個室(オウンルーム)を月 CAD 700 で借りることができました。食料費もかなり節約していて、毎日パスタ・大容量ソース・ビーフ2切れと適当な野菜を組み合わせて月約 CAD 200 程度に収まっていました。そして交通費は月 CAD 82.5 のバス定期、通信費は現地の格安SIMサービス(Chatr)を利用。生活費の心配が少ない分、英語学習に余裕を持って臨めると思います。

また、ワーホリ1年の滞在最後の1ヶ月にカナダ国内旅行(ナイアガラの滝・ジャスパー国立公園など)へ行けたのも、ハリファックスでの滞在コストを抑えられ、貯金することができたからこそでした。もちろん「家賃が破格に安い」「仕事がたくさんある」というわけではなく物件や収入条件を吟味する必要はありますが、「英語力を伸ばしたい」という目標と同時に「無理なく暮らしたい」と考えているなら、ハリファックスはコスト面でも安心できる選択肢だと感じます。

カナダ・ハリファックスでワーホリするデメリット3選

デメリット①:運転免許の書き換えが大都市ほどスムーズではない

ノバスコシア州(ハリファックス)で外国運転免許を州の免許に切り替える際、特に注意したいのは「翻訳書の手配」を自分で行わなければならない点です。

たとえば、私が実際に免許の手続きをしたオーストラリアのブリスベンやニュージーランドのオークランドなどの大都市では、日本の大使館で日本の運転免許の公式英文翻訳書を発行してもらい、その翻訳書を所定の機関に持っていくだけで切り替えられる、という流れでした。また、カナダのバンクーバーでは日本との相互免許交換協定により、スムーズな切り替えが可能です。

しかしハリファックスを管轄している日本の大使館(在モントリオール日本国総領事館)へ行くには飛行機で数時間はかかるため、現地では大使館ではなく民間の翻訳会社や地域の支援機関に依頼する必要が出てきます。

私は、Immigrant Services Association of Nova Scotia(ISANS)を見つけて自分でアポイントを取り翻訳を依頼しました。もちろん日本語対応の窓口は無く、すべて自力の英語で説明・依頼する必要がありました。翻訳書を取得した後は、Access Nova Scotiaへ書類を持参し視力検査を受けて、無事下の画像のようなカード型の州免許を取得しました。

(個人情報を隠すためほとんど見えなくなってますが参考になれば幸いです)

なお、手続きには手間がかかりましたが、ハリファックスでは日本の免許証が没収されなかったため、帰国後に再発行の手続きが不要だったのは小さなメリットだったと感じています。ちなみに、バンクーバーでは日本の免許証は、州免許と交換時に没収されるようです。

デメリット②:ハリファックス管轄の日本大使館・領事館が近くにない

上の見出しでも少し触れましたが、ハリファックスには管轄の日本大使館や総領事館がありません。厳密に言えば「在ハリファックス日本国名誉領事館」という日本政府の在外代表機関は設置されています。

ただし、この「名誉領事館(Honorary Consulate)」は常設の大使館や総領事館とは異なり、対応できる業務の範囲が限られています。そのため、パスポートの発行や緊急時の支援など、より高度な手続きやトラブル対応が必要な場合は、管轄先である「在モントリオール日本国総領事館」へ連絡する必要があります。

たとえば、ワーキングホリデー中にパスポートを紛失したり、法律・医療関係のトラブルに巻き込まれた場合、最寄りの機関が名誉領事館であることから、手続きに時間がかかったり、実際にモントリオールまで移動が必要になる可能性もあります。ハリファックスは日本人コミュニティが比較的少なく、トラブル時に頼れる相手が限られるため、事前に保険内容や緊急連絡先を確認しておくことが大切です。

とはいえ、名誉領事館は地域の日本人支援を目的として設置されており、日常的な相談や軽度の支援には対応してもらえる場合があります。その意味では、完全に孤立しているわけではなく、名誉領事館は現地生活の安心材料の一つといえるでしょう。

デメリット③:鉄道(地下鉄/電車)の交通インフラが整っていない

ハリファックスには、トロントやモントリオールのような鉄道や地下鉄の公共交通網が整備されていません。街中の主な移動手段はバスか車で、鉄道といえば貨物列車や州間を走る長距離路線のみです。私自身も通勤にはバスを利用していましたが、路線アプリが充実しているおかげで、慣れれば特に不便は感じませんでした。

ただし、海外では「時間通りに来ないバス」は日常茶飯事です。雪が降る日には運行自体が止まり、仕事が休みになることもありました。

日本と大きく違うのは、車内がとても賑やかなことです。乗客同士の会話が絶えず、たまに話しかけられることもありました。

通勤に片道1時間ほどかかる距離でも、車を持たない生活は十分可能でしたが、Cape BretonやPeggy’s Cove など州内の観光地に行く際は、車があったほうが断然便利です。観光バスもありますが本数が限られているため、「自由に広く移動したい人」や「遠出をたくさんしたい人」にとっては、交通手段の少なさがデメリットになるでしょう。

総まとめ:ワーホリでハリファックスに向いている人/向いていない人

ハリファックスは、「英語を伸ばしたい」という目的が明確な人にとって、これ以上ない環境だと思います。日本人が少なく、日常生活から職場まで英語でのやり取りが中心になるため、自然とスピーキング力やリスニング力が鍛えられます。物価や家賃もトロントやバンクーバーほど高くないので、英語学習に集中できる余裕が生まれます。

一方で、都会の利便性や多国籍な刺激を求める人にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。日本人コミュニティがほとんどないため、困ったときに日本語で相談できる場所も限られています。

ハリファックスはカナダのローカルな生活がしたい方や、海外での暮らしを通して自分の英語を成長させたい方にとって最適な場所だというのが私の考えです。

向いている人

英語を伸ばしたい

生活費を節約したい

都会の便利さはあまり重視しない

向いていない人

日本語環境が周りに欲しい

多国籍な雰囲気が欲しい

都会の便利さを重視

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ハリファックスの概要は、下記の記事で詳しく解説しています。今回の記事とあわせて読むと、より深くハリファックスを知ることができます。ぜひあわせてご覧ください。

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