【カナダ東海岸】ノバスコシア州のおすすめ観光地3選|ワーホリ旅行中に出会った絶景

ルーネンバーグの街 カナダ
カナダ・ノバスコシア州の観光地3選

カナダ東海岸に位置するノバスコシア州は、穏やかな海と島々、小さな湾や漁村に囲まれた州。州都ハリファックスをはじめ、どこへ行っても海の気配を感じることができます。

例えば、ハリファックスの湾と本土を結ぶマクドナルド橋を渡る通勤途中、朝日が海の向こうから差し込み、冷たい海風が吹く――そんな体験が日常にある場所です。港町らしい街並みや、カモメの声、ボートが港に戻る音も“暮らし”の一部。

そして少し足を伸ばせば、灯台が見える小さな漁村や、カラフルな世界遺産の街、そして大自然が広がるドライブコースにも出会えます。

この記事では、私がワーホリ中に訪れて心を動かされた、ノバスコシア州の3つの観光地を紹介します。どれも日帰りまたは1泊で行ける距離なので、滞在中の息抜きや英語学習の合間のリフレッシュにもぴったりです。

ワーホリ・留学中の週末旅行にぴったりな3つの観光地

ハリファックスでの生活に少し慣れてきたら、週末は思い切って旅行に出てみましょう。ノバスコシア州には、地元の人たちが「マリタイム(海辺の暮らし)」と呼ぶ温かい文化が根づいており、観光地であっても混雑は少なく、穏やかな時間が流れています。

私自身、ワーホリでハリファックスに滞在していた頃、カーシェアを使って週末ごとに小旅行へ出かけていました。中でも印象に残っているのが、秋に訪れたケープ・ブレトン(Cape Breton Island)島。10月の紅葉は日本のような赤や茶色はほぼなく、山一面が黄金色に染まり、まるで別世界にいるような光景でした。

そのほか、港町ルーネンバーグでは歴史ある街並みと穏やかな海風を感じ、ペギーズ・コーブでは灯台と岩場がつくる静かな風景に心が落ち着きました。これら2つも車で数時間以内に行ける距離で、英語学習の合間のリフレッシュにぴったり。

ペギーズ・コーブ(Peggy’s Cove)

ハリファックスから車で約1時間、南西へ向かうと現れる小さな漁村、ペギーズ・コーブ(Peggy’s Cove)。大西洋を望む白い灯台と岸壁の海岸線が織りなす景色が魅力です。村の象徴「Peggy’s Point Lighthouse」は真っ白な塔に赤い屋根が映え、“カナダで最も写真に撮られている灯台”のひとつとされているそうです。

私は9月頃、カーシェアサービスの「Atlantic Communauto」を利用して訪れました。風が強く、目の前に広がる大西洋の迫力に圧倒されたのを覚えています。灯台を見た後は、入場無料のアートギャラリーや地元アーティストの展示を巡り、ノバスコシア名物のロブスターサンドも味わいました。

この地域は保護区に指定されており、漁村らしい静けさが残っています。ただし、波が急に高くなる“ローグウェーブ”には要注意。濡れた岩場には近づかないよう注意書きもあります。自然と人の暮らしが寄り添うこの場所は、ハリファックス滞在中の週末旅にぴったりです。

ルーネンバーグ(Lunenburg)

ハリファックスから車で約1時間半、ノバスコシア州南岸に位置する港町ルーネンバーグ。1753年にイギリスがドイツ・スイス・フランス系のプロテスタント移民を招いて築いた計画都市で、整然とした街並みと木造のカラフルな建物が印象的です。この鮮やかな色彩は、漁師たちが霧の中でも自分の家を見つけられるように塗り分けたのが始まりといわれています。

私は11月、雪が残る季節に先程のAtlantic Communautoで日帰り訪問。昼から夕方にかけて、歴史ある街並みと教会の多さに圧倒されました。中でも「Lunenburg Academy Foundation(現・図書館)」はまるでハリーポッターの魔法学校のようで、異文化の空気を肌で感じました。

港では、カナダの10セント硬貨にも描かれる帆船「Bluenose II」を見に行きましたが、冬季は白いシーツに覆われ休館中。それでも静まり返った港と雪景色が織りなす風景に癒されました。

世界遺産ユネスコ(UNESCO)にも登録された旧市街「オールド・タウン・ルーネンバーグ」は、夏は賑やかに、冬は穏やかに。どの季節に訪れても、海と歴史が寄り添う時間を感じられる観光地です。

ちなみにここルーネンバーグは、2010年の日本映画 ハナミズキの撮影舞台でもあるそうです。

ケープ・ブレトン島(Cape Breton Island)

ハリファックスから車で約4〜5時間北上すると、ノバスコシア州の最北端に広がるケープ・ブレトン島(Cape Breton Island)に辿り着きます。カナダでも屈指の絶景ドライブコース「Cabot Trail」で知られ、海と山が織りなす雄大な景観が魅力。秋には一面が黄色に染まり、特に10月上旬〜中旬が紅葉のベストシーズンです。

私は10月後半、レンタカー会社「Enterprise Rent-A-Car」で車を借り、Cabot Trailを北上しました。道中は曇りと晴れが交互に続き、片側に断崖絶壁の海、もう片側に金色の森が広がるという、息をのむような光景が続きました。整備場の仕事仲間からすすめられた「Skyline Trail」も訪れましたが、晴れた日には地平線まで続く大西洋の絶景が見られるそうです。

Skyline Trail

宿泊はIngonish Beach近くの「Mountain Ash Camping Pod」1泊120ドルほどのバンガローで、他の宿泊者たちが焚き火を囲んで談笑しており、外国のローカルライフを感じられる夜でした。防寒対策は必須ですが、カナダの“ロードトリップの醍醐味”を体験するなら、ここは外せません。

現地交通・レンタカー事情|観光の前に知っておきたい移動手段

ノバスコシア州で観光地を巡るなら、レンタカーかカーシェアの利用が便利です。公共交通は限られており、特にハリファックス郊外やケープ・ブレトン島方面へ行く場合は車が必須。基本的に高速料金はなく、整備も行き届いていてどこも快適な道のりです。

日帰り旅行ならカーシェアのAtlantic Communautoが手軽で、アプリから予約・解錠が可能で短距離利用に向いています。一方で、日をまたぐと追加料金がかかるため、長距離・宿泊を伴う旅行には、Enterprise Rent-A-Carなどの普通のレンタカー会社の方がコスパが良い場合が多いです。

私はケープブレトン島への旅行の際は、一泊旅行だったためEnterpriseを利用しました。ノバスコシア州の免許を持っていたので手続きはスムーズでしたが、現地では日本の免許証の認知が低く、日本の国際免許証が受理されるかは事前確認が必要です。

1〜2時間圏内の観光ならカーシェア長距離旅ならレンタカー

これが実際に使ってみて感じた最適な選び方です。

まとめ

ノバスコシア州での旅は、観光というより“ローカルの中に溶け込む体験”でした。カーシェアやレンタカーを使い、左ハンドル・右車線の道を自分で運転して旅したことも、“別の国で暮らしている”実感をくれた時間です。もしこれから訪れるなら、建物や施設が開く夏の観光シーズンがおすすめ。オフシーズンの静けさも魅力ですが、現地の活気や文化をより感じたいなら、夏のノバスコシアをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

下記では、今回ご紹介したカナダ・ノバスコシア州の州都ハリファックスでのワーホリ生活について詳しく解説しているので、ご興味ある方はこちらも合わせてぜひどうぞ。

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