ニュージーランドの北島から南島へ移動したいと思ったとき
「フェリーって実際どうなの?」
「飛行機とどっちがいいんだろう?」
そんなふうに迷う人はとても多いです。
とくに初めてのニュージーランド旅行やワーホリ中の方にとって、島と島を移動するというのは、日本ではあまり経験のないこと。
料金は?
荷物は?
酔う?
遅れる?
わからないことが多いと、それだけで不安になりますよね。
この記事では、わたしが実際に Interislander(インターアイランダー)フェリー に乗って、北島から南島へ移動した体験をもとに
- 予約のやり方
- 当日の乗船までの流れ
- 船内のようす
- 到着後の動き方
- そして「大幅遅延に巻き込まれたときの実例」
などを、ていねいに紹介します。
この記事を読めば
- フェリーを使った移動がどんな感じかイメージできる
- 不安ポイントが事前にわかるので、落ち着いて当日をむかえられる
- 旅行者もワーホリ生も、安心して北島→南島の旅を計画できる
- 遅延時の対応の参考を得られる
こうしたメリットをしっかり得られます。
わたし自身、はじめて利用したときに「もっと早く知っておきたかった!」と感じたことがいくつもありました。その経験が、あなたの旅の安心につながればうれしいです。
それでは、Interislanderの基本情報から順番に見ていきましょう。
Interislanderとは? 北島と南島を結ぶ島間フェリーの基本情報

Interislander(インターアイランダー)は、ニュージーランドの 北島ウェリントン と 南島ピクトン をむすぶ、島と島のあいだを走るフェリーです。
この区間は「クック海峡(Cook Strait)」とよばれる広い海で、ニュージーランドを旅する人や、ワーホリ生活をしている人にとって、とても大切な移動ルートになっています。
フェリーは毎日運行していて、車をそのままのせたり、大きな荷物を持ちこめたりと、飛行機とはちがうゆったりした旅時間をすごせるのが大きなポイントです。
ここからは、ルート・時間・料金などの基本をくわしく紹介します。
運行ルート(ウェリントン ⇄ ピクトン)
Interislanderは、北島のウェリントン港と、南島のピクトン港をむすぶフェリーです。
- ウェリントン(北島):ニュージーランドの首都
- ピクトン(南島):クイーンズタウンやネルソン、カイコウラへ向かう玄関口
ピクトンに近づくにつれて、入江のような地形が広がり、波がとても静かになり、景色がぐっと美しくなります。
所要時間:3時間30分・料金:片道80ドル前後〜
Interislanderのフェリーは、船の種類にもよりますが、およそ3時間30分 の船旅です。
天気や波の状態で多少かわりますが、だいたいこの時間を目安にしておけば大丈夫です。正確な所用時間は、予約時に確認ができます。
料金は、
- 時期(ハイシーズン・オフシーズン)
- 予約のタイミング
- 船の種類
などによって変わりますが、目安としては 片道80ドル前後〜(2025年12月時点) と考えておくと安心です。
最新の料金は毎年かわるので、公式サイト確認をおすすめします。
旅行者・ワーホリ生のどちらにとっても、
「飛行機よりは安く感じることが多い」
という価格帯になっています。
飛行機との比較(メリット・デメリット)
北島から南島へ行く方法は「飛行機」もありますが、フェリーとはちがうメリット・デメリットがあります。
▼ 飛行機のメリット
- 空を飛ぶ時間はとても短い
- 天候が安定していれば時間が読みやすい
▼ 飛行機のデメリット
- 空港までの移動や手続きで、全体の時間は意外とかかる
- 荷物の制限があり、追加料金が発生しやすい
- 景色をゆっくり見られない
▼ フェリー(Interislander)のメリット
- クック海峡など、景色をみながら移動ができる
- 船内でゆったりすごせる
- 車ごと移動できる
- 飛行機より安い場合がある
▼ フェリーのデメリット
- 所要時間は3時間30分と長め
- 天候しだいで揺れやすい日がある(船酔いの可能性)
- 遅延が起こることがある
Interislanderの予約方法

Interislanderの予約は、すべてネットでかんたんにできます。
公式サイトから日付をえらび、必要な情報を入れるだけで予約が完成します。
ここでは、はじめての人でも迷わないように、予約の流れをゆっくりていねいに紹介します。
公式サイトでの予約手順
Interislanderの予約は、公式サイトでの手続きがいちばん分かりやすいです。わたしも実際にここから予約しました。
予約の流れは、つぎの5ステップだけです。
1. 行き先・片道・往復・出発日をえらぶ
公式サイトの「Book Now」ページで、
「ウェリントンからピクトンへ」もしくは「ピクトンからウェリントンへ」を選択します。
次に「One Way(片道)」もしくは「Return(往復)」を選択します。
つづいて「出発日」をえらびます。便は1日に数本あるので、自分のスケジュールに合わせて選べます。
2. 人数と荷物を入力する
- どの年代の人が何人で乗るか
- 車をのせるかどうか
をここで入力します。
車をのせる場合は、車のサイズとナンバーを入力する画面があります。
3. 料金タイプをえらぶ
Interislanderにはいくつかの料金タイプがあります。
- Saver Fare(安い)ー変更すると手数料がかかる
- Flexible Fare(変更しやすい)ー出発1時間前まで無料で変更OK
- Refundable Fare(キャンセル可)
旅行の日程が決まっていない人は、Flexibleの方が安心です。
4. 支払い(クレジットカード)
予約内容を確認して、カードで支払いをします。支払いが終わると、予約確認メール(Eチケット)が届きます。
5. 当日はEチケットを見せるだけ
チェックインカウンターでメール画面を見せるだけでOK。
ウェリントンでの乗船手順

Interislanderの乗船は、流れが分かっていればとてもスムーズです。
ここでは、わたしが実際に乗ったときの経験もまじえながら、ウェリントンの港に着いてから乗船するまでのながれを紹介します。
港へのアクセス(徒歩・バス・車)
Interislanderのウェリントン港は、街の中心からすぐ近くにあります。車ならほんの数分で着きますし、徒歩やシャトルバスでもアクセスできます。わたしはキャリーケースを引いて徒歩でアクセスしました。
- 徒歩:ウェリントン駅から歩いて行けます。(所要時間:1時間以内)
- シャトルバス:無料シャトルバスがウェリントン駅から港まで走っています。(2024年4月時点)
- 車:港の入口までそのまま入れます。車で乗船する人は専用レーンに進みます。
とくに朝の便は少し混むこともあるので、早めの行動をこころがけると気持ちにゆとりができます。
チェックインと荷物の預け方
港に着いたら、まずは チェックインカウンター に向かいます。徒歩で乗る人は、カウンターで次の2つを見せるだけです。
- 予約確認メール(Eチケット)
- ID(パスポート・ニュージーランドの運転免許証など)
そのあと、スーツケースなどの大きい荷物はここであずけます。空港とちがってセキュリティチェックがないので、ながれがとてもシンプルです。
チェックインをしたら、そのまま待合室で出発までゆっくりできます。
荷物の重量制限・スーツケースの扱い
Interislanderでは、荷物のルールがいくつかあります。
- あずけ荷物:1人2個まで、1つ23kg以内
- サイズ:3辺の合計が200cm以内
- 手荷物:小さなバッグ1つとパソコンバッグなどがOK
スーツケースや大きいバックパックはあずけ荷物として処理されます。フェリーにのっている間は荷物を取り出せないので、船内で使うものは小さなバッグに入れておくと安心です。
23kgというルールはそこまで厳しくないですが、明らかに重い場合は追加料金がかかることもあるので注意してください。
乗船前の注意点(時間に余裕を持つべき理由)
Interislanderでは、出発の60分前までにチェックインする必要があります。理由はシンプルで
- 荷物の手続き
- 乗船前の待ち時間
- 混雑している日の行列
などがあるためです。
実際、わたしが乗った日は朝の便だったこともあり、待合室がけっこう混んでいました。早めに着いたので問題なかったですが、ギリギリに到着すると焦ると思います。
また、ニュージーランドは天気がかわりやすいので、港までの移動が思ったより時間がかかることもあります。
「ちょっと早めに着いてコーヒーを飲む」
くらいの気持ちがちょうどよいです。
フェリー移動中の様子|船内設備・景色・過ごし方

Interislanderの船内は、とても広くてゆったりしています。席は基本自由なので、好きな場所にすわって大丈夫です。
中には有料プランの座席もありますが、ブースで仕分けがされているため間違って座ってしまうことはないでしょう。
わたしが乗ったときは、空いている席が多く、とくに座席の取り合いになるようなことはありませんでした。
ここでは、船の中のようすを、わたしの実体験をまじえながら紹介します。
船内の設備(座席・カフェ・Wi-Fi・デッキ)
船内にはいくつかのフロアがあり、座席スペース、カフェ、売店、キッズルームなどがありました。
- 座席
自由席で、自分の好きな場所にすわれます。船内はとてもきれいで、イスも広めで安心感がありました
- カフェ
わたしはコーヒーを1杯だけ飲みました。値段は少し高めですが、海を見ながら飲むコーヒーは格別でした。
- Wi-Fi
船のWi-Fiもためしてみました。検索をするくらいなら問題なく使えましたが、動画を見たり、重いデータを使うのは少しむずかしそうです。
- デッキ
両サイドに広いデッキがあり、ベンチもたくさんあります。ここから見る景色がとてもきれいで、多くの人が写真をとったり、風を感じながらゆっくりしていました。

さらに、下の階にはキッズルームがあり、家族連れでも快適にすごせる作りになっています。
わたしは船内をあちこち歩いて、ミニライブのようすものぞきました。ミュージシャンが歌っていて、思いがけない“船上ライブ”が楽しめたのが印象的でした。

揺れやすい?酔いやすい?対策を実体験から
わたしが乗った日は、海が少し荒れぎみでしたが、それでも船が大きいせいか、予想より揺れは小さかったです。
わたし自身はふだん乗り物酔いをしやすいタイプですが、このフェリーでは気分が悪くなることはありませんでした。
まわりを見ても、酔っていそうな人はいませんでした。
船に弱い人は、つぎのような場所をえらぶと安心です。
- デッキ(外の空気が吸える)
- 船の中央に近い席(揺れが少ない)
風が少し強い日でも、デッキで風を浴びると気分が楽になります。
クック海峡の絶景ポイント

クック海峡に出ると、海の青さがとてもきれいでした。ところどころに小さな島がいくつも見えて、海の上に点々と散らばっているように見えます。
船が進んでいくにつれて、南島の方は島が多くなり、だんだんと景色がにぎやかになっていきます。
とくにデッキから見る景色は最高でした。海風が気持ちよくて、写真をとるにはここがベストポイントです。
船の後ろ側に行くと、わたしが乗ったときは山羊がたくさん運ばれているスペースがありました。
その光景になんとなくモヤっとして
「こういう輸送もあるんだな」
と思ったのを覚えています。
こういう“船ならではの一面”を見るのも、フェリー旅のおもしろさのひとつです。
ピクトン到着後の流れと町の様子

フェリーがピクトンに近づくと、海の色が少し変わり、入り江のような地形が広がってきます。島が多く、景色がにぎやかになっていくので、
「南島に来た」
と感じられる瞬間でした。
ここでは、フェリーを降りてからの流れを紹介します。
下船手続き|荷物の受取はターミナルで
フェリーが到着すると、係員の案内にそって徒歩で下船します。
歩いてターミナルまで向かうのですが、出口までけっこう距離があります。
ゆるい階段やスロープもあるので、大きい荷物がある人はゆっくり歩くのがおすすめです。
あずけ荷物は、ターミナルの荷物受取エリアで受け取ります。
空港と同じ要領で、ベルトコンベアに乗って乗客の荷物が流れてくるので、そこから自分のスーツケースをひきとるだけでOKです。
複雑な流れはなく、とてもシンプルなので初めての人でも安心です。
ピクトンはどんな町?
ピクトンは、ニュージーランド南島の北の入口にある、とても小さくて静かな港町です。
港のまわりにはカフェや宿がいくつかあり、フェリーを降りたあとにすぐ休める場所もあります。
町全体はこぢんまりしていて、旅行者やワーホリの人にとっては
「最初に南島の空気を感じる町」
という印象です。海が近く、どこにいても潮の香りがします。
ここからブレナム、ネルソン、カイコウラ、クライストチャーチなどへバスで移動できるため、南島の旅のスタート地点としても便利です。
歩いて回れるサイズの町なので、フェリー到着後でもすぐに散歩ができるところも気に入っています。
実体験レビュー:フェリー遅延でバスに間に合わなかった話
Interislanderはゆったりした船旅ができて、とても良い移動方法です。でも、自然の中を走るフェリーなので、ときどき 遅延 が起きます。
わたしが乗ったときも、ちょうどその「遅延」にあたりました。
これから紹介するのは、わたし自身が経験した「遅延 → バスに乗れない → 急きょピクトン泊」
という流れです。
これを知っておくと、いざ同じ状況になってしまっても、パニックにならずに済むと思います。
1時間半の遅延
わたしが乗った便は、1時間半ほどの遅れが出ました。
原因は 悪天候による波 の影響でした。ただ、外を見た感じではそこまで荒れているようには見えませんでした。
アナウンスがなければ気づかないくらい静かだったので
「アナウンスはしっかり聞いた方がいい」
と強く感じました。
遅延が発表されたのは、ピクトンが近づいてきたタイミングでした。船内は少しざわつき、まわりの乗客がスマホで時刻を調べたり、観光バス・ホテル・家族などに電話をかける姿が多く見えました。
Intercityバスに間に合わず、予定が大きく変わった
わたしはピクトン到着後に、13時30分のIntercityバス(ニュージーランド全土を結ぶ国最大規模の長距離バスネットワーク)に乗る予定でした。
でも、遅延が1時間半と聞いた時点で
「これは完全に間に合わないな」
とすぐに分かりました。
あわててIntercityに電話したところ、すでに同じ状況の人たちから多くの電話が来ていたようで、スタッフの人も事情をしっかり把握していました。
電話はとてもスムーズで、わたしの予約は 次の日の便に無料で変更 されました。
ただし、予定していた今日の便は、遅延があっても 定刻どおり出発する と伝えられました。
ピクトンのバス停までは、ピクトンのターミナルから徒歩10分ほどですが、到着時点で13時30分を過ぎていたので、どうやっても間に合いませんでした。
急遽泊まったバックパッカーズ「Atlantis Backpackers」

仕方がないので、船の中で急きょ宿を探しました。
booking.comで「Atlantis Backpackers」 を見つけて予約。
実は同じ状況の人が多かったようで、この日は遅延の影響でピクトンに泊まる人がたくさんいたようです。それでも問題なく予約できました。
宿は「ジブリに出てきそうな宿」という感じで、雰囲気がすごく良かったです。
- 受付のおばあちゃんがとてもフレンドリー
- アンティークの小物がたくさん
- インコがいる
- 迷路のような作り
- 20ベッドの大部屋があり、山小屋のような雰囲気
- 注意書きに「10時以降は酒・騒音禁止」とあり、思ったより静か
- 清潔ではあるが、ホテルほどキレイさを求める人には向かない
わたしはこういうホステルの気楽な雰囲気がすごく好きなので、むしろ「当たり宿」でした。
また泊まりたいと思える場所です。
遅延時にとるべき行動と対策
この経験をふり返って、「これだけは知っておくと安心」 というポイントをまとめます。
バスは「到着時間から余裕を持った便」をえらぶ
フェリーは自然の影響を受けるので、1時間〜1時間半の遅延はときどき起こるそうです。
ピクトンのバックパッカーズのスタッフも、「遅延して急に泊まる人はよくいるよ」と言っていました。
どうしても当日移動したい場合、2時間は空ける
バス時刻を 最低でも2時間は空ける と安心です。
ピクトン泊も「アリ」
ピクトンは小さくて落ち着いた港町なので、1泊して観光するのも良い選択です。
宿を1つメモしておく
急な遅延でも焦らないように、「泊まってもいい宿」を1つメモしておくと気がラクです。
ほかの乗客も一斉に宿泊場所を探し始め、埋まってしまう可能性が出てくるので、遅延が発覚した時点ですぐに予約できるようにしましょう。
Interislander利用に向いている人・向いていない人

旅のスタイルによって、フェリーが“合う人・合わない人”が変わります。
向いている人
- 景色を楽しみながら移動したい
- 荷物が多い
- 飛行機が苦手
- ゆったりした旅の時間を大切にしたい
- コスパよく南島へ移動したい
フェリーは、単なる移動手段ではなく 「ひとつの旅の体験」 になります。
向いていないかもしれない人
- 到着後に タイトなスケジュール が組まれている
- 揺れにとても弱く、船が苦手
- とにかく “早く移動したい”
- 1分でも遅れると困るシビアな予定がある
こういう場合は、飛行機の方が安心かもしれません。
まとめ
Interislanderは
「旅の時間そのものを楽しむ人」
にぴったりの移動方法です。
大きな船でゆっくり進みながら景色を眺める体験は、飛行機の移動では味わえない特別なもの。
一方で遅延の可能性はゼロではないため、予定には少しゆとりを持たせておくと安心です。
この記事の情報と、わたしの体験があなたの北島と南島間の旅の参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、ウェリントンからピクトンへ向かうInterislanderフェリーの体験談を紹介しました。
そもそも出発地であるウェリントンがどんな町なのか、生活のしやすさや雰囲気を知りたい方は、実際に滞在した目線でまとめたこちらの記事も参考になると思います。
ぜひあわせて読んでみてくださいね。


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