「ワーホリに行っても英語力が伸びるか不安」「どう勉強したらいいかわからない」そんな悩みを持つ方は多いと思います。
私は、カナダのノバスコシア州ハリファックスでワーキングホリデーをしていた頃、すでにオーストラリアでのワーホリ経験があり、日常会話程度なら問題なく話せました。しかし、自分の意見を詳しく説明したり、微妙なニュアンスを英語で伝えることはまだ難しく感じていました。そんな中で始めた“ある習慣”によって、この部分が大きく改善され、半年後にはネイティブとテンポよく会話できるようになったのです。
その習慣とは「毎日メモを取ること」。この記事では、私が実際に行っていた“英語メモ習慣”のやり方と、なぜこの方法で英語が上達したのかを紹介します。
カナダ・ハリファックスで始めた「メモ」
私が自分の英語上達を一番実感したのは、カナダのノバスコシア州ハリファックスで1年間ワーホリをしていた時です。ほぼネイティブで構成された整備工場で整備士としてフルタイム勤務しており、家も100%ネイティブ環境。毎日、仕事中も家でも英語を使う生活の中で、知らない単語やフレーズにたくさん出会いました。
最初の頃は特にメモを取っていませんでしたが、「さっきのフレーズなんだっけ?」「この単語、前にも聞いたけど意味を忘れた…」という瞬間が何度もありました。そのたびに悔しい思いをしたことで、私は「英語を聞いたらすぐメモを取る習慣」を始めました。
私が実践していた“英語メモ習慣”のやり方

仕事中に出てきた使えそうな英語表現を、ポケットノートにメモしていました。上の画像は実際の私のメモ帳です。オイルやタイヤの汚れがついた手でメモをとっていたのでかなり汚れています。帰りのバス(約1時間)でその日のメモを見返し、意味を調べ、整理して頭に入れます。家に帰った後も、寝る前にその日書いたメモをすべて復習。翌日の朝、出勤前のバスで再び見返して、「今日こそこの表現を使おう」と決めて出発していました。こうして、
聞く → 書く → 調べる → 見返す → 実際に使う
というサイクルを毎日続けた結果、半年後には自然に英語が口から出るようになりました。
メモ習慣が持つ5つのメリット
記憶に残りやすい
英語メモは、ただ書くだけでなく“理解して整理する”プロセスを伴うため、記憶の定着力が高まります。(実際、心理学の研究でも「手を動かして書く」ことは記憶を強化すると報告されています。)
私自身、「wobbling(ぐらつく)」という単語をメモして覚えたことをよく覚えています。整備士として働いていた私は、タイヤのバランスを計測する“バランサー”という機械を使って作業していました。
タイヤを回転させてバランスが悪いと、同僚が「The tire is wobbling(タイヤがぐらついてる)」と言うんです。初めて聞いたときは意味が分からず、すぐにメモ帳を取り出して書き留めました。
後日、同じ場面で自分からそのフレーズを自然に口にできた時、「あ、ちゃんと覚えた」と実感できた瞬間でした。このように、実際に見た・聞いた・体験した場面と結びつけて書くことで、単語が一瞬で記憶に定着します。
学習に能動性が生まれる
自分の経験に基づいて「これは使えそう」「この言葉のニュアンスが知りたい」と感じた瞬間をメモすることで、英語学習が受け身ではなく“自分で選ぶ学び”になります。
私も、仕事中に同僚が車を下げるよう指示してきた時に「further down」と言ったのを聞いてすぐメモしました。後日、友人と日常会話の中で「もう少し下を見てみて」と伝える場面があり、その時に自然と「Look further down」と口から出ました。
メモを取って終わりではなく、「今度使ってみよう」と思えるようになったことで、英語を“勉強”から“実践”へとつなげる感覚が身につきました。
英語を生活の中で使う機会が増える
英語を「勉強」ではなく「日常会話の中で実践する」段階に引き上げられるのがこの「メモ学習」の最大のポイント。私の場合、バスで覚えたフレーズを翌日職場で実際に使うことで、自然にアウトプットの量が増えました。
振り返りがしやすくなる
定着した表現にはチェックマークを、まだ使えていない表現には印をつけて管理していました。見返したときに「今の自分が何を使えていないか」が一目でわかるようにしました。
継続しやすい・習慣化できる
見返すだけであれば1日3〜5分でできるので、英語学習が苦手な人でも継続しやすい。「完璧に覚えよう」と構えず、“とにかく書いて次の日に使う”という軽い気持ちで続けるのがコツです。
実際のメモから学んだ“リアルな英語表現”
たとえば私の職場では「タイヤを外す」という作業をよくしていました。教科書通りなら「remove the tire」ですが、ネイティブの同僚たちはこう言っていました。
“Rip off the tire.”
“rip off”は「ぼったくる」「だます」という意味でも知られていますが、この場合は「乱暴に剥がす」「ひっぺがす」というニュアンスになります。つまり、「タイヤをひっぺがす」という荒々しい現場の雰囲気に合った表現です。
こうした“現場でしか学べない英語”は、メモして実際に使うことで定着します。使った後に同僚からフィードバックをもらえるのもワーホリならではの英語上達の大きなチャンスです。
無理に使おうとしない
メモしたフレーズを「明日絶対に使う!」と意気込んでも、使う機会がない日もあります。そういうときは無理に会話へ持ち込まず、自然に出せるタイミングを待ちましょう。焦って使うと会話のテンポを乱してしまうこともあります。
英語は「覚えること」よりも「自然に出せるようになること」がゴールです。
まとめ
「英語メモ習慣」は、どんなレベルの英語学習者にも効果的な方法です。
- 聞いた英語をすぐメモする
 - 家やバスで見返す
 - チャンスがあれば使ってみる
 
この3ステップを繰り返すだけで、英語が「知識」から「使えるスキル」に変わります。忙しいワーホリ生活の中でも続けやすく、英語力を自然に伸ばせる習慣です。
“A short pencil is better than a long memory.”
― 「短い鉛筆は長い記憶に勝る」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
英語を伸ばすには「環境選び」もとても大切です。次の記事では、私が実際に滞在したオーストラリア・カナダ・ニュージーランドを比較し、英語学習に最適な国を詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
  
  
  
  


コメント
本当にありがとう 正直な説明。
こちらこそ記事を読んでいただきありがとうございます。
まだまだブログ初心者なので説明がわかりづらいところがあると思いますが、少しでも役に立てたなら幸いです。
わからなかったところや質問があればお気軽にいつでもお待ちしています。