ネイティブの英語が聞き取れないのはなぜ?英語圏3カ国生活でわかった教材英語との違いと対策

英語の自習室

「英語教材CDのリスニングはある程度聞き取れるし、そろそろ洋画も字幕なしでみられるでしょ」

そう思ってDVDを回し、

全く聞き取れず、

同じ英語だよな?

と不思議と憤りと不安が入り混じったなんとも言えない感情を味わう。

英語の教材やTOEICのリスニングならある程度聞き取れるのに、洋画やネイティブ同士の会話になるとある程度すら聞き取れない。

わたしがまさにそうでした。

昔から洋楽が好きだったこともあり、学校の英語のリスニングはそれほど苦手ではありませんでした。

そのため初めてのワーホリ(ワーキングホリデーの略)でオーストラリアへ行くときも

「英語はそこそこなら聞き取れるだろう」

くらいに思っていました。

ところが、

到着したケアンズのカフェでサンドイッチを注文したときのこと。

店員さんから何かを聞かれたのですが、聞き取れたのは「egg」という単語だけ。

おそらく卵の焼き方かなにかについて聞かれていたのですが、それ以外はほとんどわかりませんでした。

英語の聞き取りには少し自信があったので、到着早々いきなりその自信をコッパミジンにされた感覚でした(笑)

その後

オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの3カ国でワーホリ生活し、現地の人たちと毎日のように英語で話す中で気づいたことがあります。

教材で聞く英語と実際にネイティブが使う英語には、思っていた以上に大きな違いがありました。

アクセント、リンキングやリダクション、スラング、話し方のクセ。

さらに、同じネイティブでも

「この人のは聞き取れるのに、この人のは全然わからない」

ということもよくありました。

この記事では、3カ国で実際に英語を使ってきた経験から

「なぜ教材の英語は聞き取れるのにネイティブの英語は聞き取れないのか」

そして

「どうすれば自然な英語を聞き取れるようになるのか」

について、わたし自身の体験をもとに紹介します。

ネイティブの英語が聞き取れないのはおかしくない

まず最初に伝えたいのは、

英語の教材やTOEICのリスニングは聞き取れるのに、ネイティブの自然な会話になると聞き取れない

というのは決しておかしなことではないということです。

わたしもワーホリへ行く前は学校のリスニング問題ならある程度聞き取れていました。

それでも実際に海外へ行ってネイティブの人と話してみると

「同じ英語なのになんでこんなに聞き取れないんだ」

と何度も感じました。

でも3カ国で生活し、さまざまな人の英語に触れていく中でその理由が少しずつわかってきました。

教材で使われる英語とネイティブが日常生活で使う英語では条件がかなり違います。

たとえば、

実際の会話ではアクセントの違いがあったり、

単語同士の音がつながったり、

一部の音がほとんど発音されなかったりします。

さらにスラングや日常表現、話すスピード、個人の話し方のクセまで加わります。

つまり

単語や文法を知っている=ネイティブの会話がそのまま聞き取れる

というわけではありません。

もし教材の英語は聞き取れるのに洋画やYouTube、外国人同士の自然な会話になると急にわからなくなるとしても

「自分は英語ができない」

とすぐに考える必要はないと思います。

単純にこれまで慣れてきた英語と、実際に耳にしている英語との間にギャップがあるだけかもしれません。

では具体的にどんな違いがあるのか。

わたしが海外で実際に英語を使う中で感じた原因を次から紹介していきます。

教材は聞けるのにネイティブの英語が聞き取れない4つの理由

教材の英語と実際にネイティブが使う英語にはいくつか大きな違いがあります。

オーストラリア・カナダ・ニュージーランドで生活し、いろいろな人の英語に触れる中で

「聞き取れない原因は、単純に話すスピードだけではない」

と感じるようになりました。

特に大きかったのは次の4つです。

  • アクセントの違い
     
  • リンキングやリダクションなどの音声変化
     
  • スラングや日常表現
     
  • 話すスピードや個人のクセ

ここからは、それぞれについて実際に海外で感じたことも交えながら紹介していきます。

① アクセントが人によって大きく違う

ネイティブの英語が聞き取りづらい理由のひとつが、アクセントの違いです。

わたしが初めてワーホリで行ったオーストラリアでは、現地の人の英語をかなり聞き取りづらく感じました。

その後カナダやニュージーランドでも生活し、現地に旅行などできているアメリカ人やイギリス人など、さまざまな国の人と話す機会が増えて気づいたことがあります。

それは

「英語って思っていた以上にアクセントの種類が多い」

ということです。

アメリカ英語とイギリス英語では発音の雰囲気が違いますし、国旗が似ていて距離の近いオーストラリアとニュージーランドでも実際に聞いてみると違いを感じました。

さらに、同じアメリカ人でも全員が同じように話すわけではありません。

ニュージーランドで出会ったアメリカ人の中には、北部出身の人と南部出身の人がいましたが、わたしには話し方がかなり違って聞こえました。

特に南部出身の人の英語は、個人的にはかなり聞き取りづらかったと感じます。

逆に、わたしが実際に接した人たちの中では、カナダ人の英語は比較的聞き取りやすいと感じることが多くありました。

もちろんこれはあくまでわたしが出会った人たちの中でのわたしの体感です。

ただ、3カ国で生活して強く感じたのは

「ネイティブの英語」とひとまとめにできるほど、実際の英語は単純ではない

ということでした。

普段聞いている教材の英語に慣れていても、違うアクセントの英語に突然触れれば、聞き取りづらくなるのは自然だと思います。

だから

「教材なら聞き取れるのに、この人の英語は全然わからない」

ということがあっても必要以上に落ち込む必要はありません。

単純にその人のアクセントや話し方にまだあなたの耳が慣れていないだけかもしれません。

② リンキングやリダクションで知っている単語と違って聞こえる

ネイティブの英語が聞き取れないもうひとつの大きな理由が、リンキングやリダクションなどの音声変化です。

実際の英会話では単語をひとつずつ教科書どおりに発音するとは限りません。

単語と単語の音がつながったり、一部の音が弱くなったり、ほとんど聞こえなくなったりします。

そのため

「知っている単語なのに耳で聞くと別の音に聞こえる」

ということが普通に起こります。

わたしも海外で何度も経験しました。

たとえばニュージーランドで出会ったアメリカ南部出身の人が

「We are going to ~」

と言ったときのこと。

教材でひとつずつ読むなら

「ウィー・アー・ゴーイング・トゥー」

というイメージになると思います。

ところが実際にその人が話すと、わたしの耳には

「ワーゴォーィントゥ」

くらいにつながって聞こえました。

全然違います(笑)

実際の会話ではこのように知っている単語同士がつながることで、教材で覚えた音とはまったく違って聞こえることがよくあります。

カナダの自動車整備工場で働いてた時も似た経験がありました。

車の症状を確認するとき、わたしが運転席に座り、同僚が外でボンネットの中を確認しながらエンジンをつけたり消したりする時

「Turn it on」
 
「Turn it off」

と指示をうけることがよくありました。

これも教材の感覚なら

「ターン・イット・オン」
 
「ターン・イット・オフ」

と聞こえそうです。

でも実際にはわたしの耳には

「ターニノォン」
 
「ターニノォフ」

くらいにつながって聞こえていました。

他にも、知っている単語なのに一瞬何を言われたのかわからないことがよくありました。

こうした経験から

単語や文法を知っていることと、その英語を実際の会話の中で聞き取れることはほとんど別物

だと感じるようになりました。

教材では聞き取れるのにネイティブの会話になると急に難しくなる人は、英語そのものを知らないのではなく、実際の会話で起こる音の変化にまだ耳が慣れていない可能性があります。

③ スラングや日常表現が教材より多い

ネイティブの英語が聞き取れない原因として、スラングや日常表現の多さも大きいと感じました。

教材では、意味がはっきりしていて学習者にも理解しやすい表現が中心です。

一方、実際の会話では学校で習わないような言い回しや省略表現、スラングが普通に出てきます。

しかも厄介なのは、単語ひとつひとつを知っていても表現全体としての意味を知らないと理解できないことがある点です。

わたしも海外で生活する中で

「単語は全部知っているのに何を言っているのかわからない」

という経験を何度もしました。

特に友人同士の会話や、YouTube、洋画、Podcastなどでは、教科書で習う英語よりもかなりくだけた表現が使われます。

こうした表現は単語帳を覚えるだけではなかなか身につきません。

実際の会話の中で何度も聞いて

「この場面ではこういう言い方をするんだ」

と覚えていくことが多かったです。

逆に一度自分でも使うようになった表現は、その後誰かが使ったときにも気づきやすくなりました。

このあたりは後ほど詳しく触れますが、わたしは海外生活を通して、

英語は「知っている表現」を増やすだけでなく「自分で使ったことのある表現」を増やすことも大切

だと感じるようになりました。

④ 話すスピードや個人のクセによって聞き取りやすさが変わる

もうひとつ海外で強く感じたのが

同じネイティブでも人によって聞き取りやすさがかなり違う

ということです。

これは実際に海外でいろいろな人と話すまで、わたし自身もあまり意識していませんでした。

英語を勉強していると

「ネイティブの英語は速いから聞き取れない」

とひとまとめに考えてしまいがちです。

でも実際には同じ自分の英語力でも

「この人の英語はかなり聞き取れる」

と思うこともあれば、

「同じ英語のはずなのにほとんどわからない」

と感じることもありました。

その違いには、アクセントだけではなく

  • 話すスピード
     
  • 声の大きさや声質
     
  • 音のつなげ方
     
  • よく使う表現
     
  • スラングの多さ
     
  • その人特有の話し方のクセ

など、いろいろな要素が関係していると感じます。

たとえば、ゆっくり区切りながら話してくれる人ならかなり理解できても、早口で音をつなげながら話す人になると一気に難しくなることがあります。

普段意識はしませんが、日本で生活する中でも

「この人、なんか言ってることが頭に入りにくい」

ということもあれば

「この人の言ってることは理解しやすい」

と感じることもあると思います。

だから

「さっきの人とは普通に話せたのに、この人の英語は全然わからない」

ということがあっても自分の英語力が低いわけではありません。

単純にその人の話し方にまだ慣れていない可能性があります。

わたしも海外でさまざまな人の英語に触れる中で

聞き取りやすい英語だけを聞くのではなく、いろいろな話し方に触れることが大切

だと感じるようになりました。

最初はまったく聞き取れなかった人の英語でも、何度も会話しているうちに少しずつ慣れてくることがあります。

この経験からも、ネイティブの英語を聞き取れるようになるには

「英語を知ること」だけではなく

いろいろな人の英語に耳を慣らしていくこと

が大きいと感じています。

わたしも最初はネイティブの英語をほとんど聞き取れなかった

ここまでネイティブの英語が聞き取りづらい理由をいくつか紹介してきました。

ただ

「理由はわかったけど、本当に聞き取れるようになるの?」

と思う方もいるかもしれません。

わたしも最初からネイティブの英語を聞き取れたわけではありません。

むしろ初めてオーストラリアへ行った頃は、簡単な会話でも何を言われているのかわからないことが何度もありました。

それでも、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドと海外生活を続け、毎日のように英語を聞いて話す中で、少しずつ耳が変わっていきました。

ここからは、わたし自身のリスニングが海外生活の中でどう変わっていったのかを、時系列で紹介します。

オーストラリア前半|簡単な会話でも苦戦

オーストラリア・カブルチャーにて撮影

最初のワーホリ先だったオーストラリアでは、到着早々の序盤からネイティブの英語にかなり苦戦しました。

最初でも触れたように、到着したケアンズのカフェでサンドイッチを注文したとき、店員さんに何かを聞かれたものの、聞き取れたのは「egg」という単語だけ。

学校のリスニングではそれなりに点数が取れていたので

「思っていた英語と全然違う」

とかなり衝撃を受けましたし、聞き取れなかったことがシンプルにショックでした。

その後、オーストラリアでファーム(農作業)の仕事をしていたときも似たような経験がありました。

普段一緒に働いていたのはフランス人や韓国人など、英語を母語としない人も多かったので、お互い比較的シンプルな英語で話すことが多く、会話には少しずつ慣れていきました。

一方で、たまにオーストラリア人のスタッフから仕事の指示や説明を受けると

「今なんて言った?」

となることが何度もありました。

使われている単語そのものは難しくないはずなのに、実際の音になると聞き取れない。

この頃はまだアクセントやリンキング、話すスピードなどに耳が慣れていなかったのだと思います。

当時のわたしにとっては

英語を知っていることと実際の会話を聞き取れることは別物

だと痛感した時期でした。

オーストラリア後半|少しずつ聞こえるように

オーストラリア後半の洗車の仕事です

オーストラリア生活の後半になると少しずつ変化を感じるようになりました。

きっかけのひとつは、ギターという共通の趣味を通じて仲良くなったオーストラリア人の友人です。

その頃はほぼ毎日一緒に遊んでいて、毎日のようにネイティブの英語を聞く環境になっていました。

最初はその友人と一対一で話すだけでも聞き返すことがありました。

さらにその人が友人を何人か呼んでネイティブ同士で会話が始まると、一気に難易度が上がりました。

話すスピードも速くなり、知らない表現やスラングも増える。

一対一ならなんとかついていけても、複数人の自然な会話になると内容を完全に理解するのはまだ難しかったです。

それでも毎日のように英語を聞き続けていると少しずつ耳が慣れていきました。

そうして半年ほど経った頃には、YouTubeでネイティブが普通に話している動画も、以前よりかなり見られるようになっていました。

まだ途中で動画を止めたり、聞き直したりすることはありましたが

「前より明らかに聞こえる」

という感覚が出てきました。

洋画にも何度か挑戦しました。

この頃はまだ字幕なしで完全に理解できる状態ではなく、体感では3〜4割ほどしか聞き取れない作品が多かったです。

それでも、オーストラリアワーホリ前と比べると大きな変化でした。

この時期に強く感じたのは

ネイティブの英語は知識だけではなく、実際の音に何度も触れることで少しずつ耳が慣れていく

ということです。

オーストラリア後半は、その変化を初めて実感できた時期でした。

カナダ後半|英語がかなり自然に聞こえるようになった

カナダ・ノバスコシアにて、自動車整備の研修会に行った時です。

その後、カナダへワーホリに行きました。

カナダに着いた時点では、すでにオーストラリアで1年間英語を使っていたこともあり、日常会話や仕事でのやり取りにはある程度ついていける状態になっていました。

ただ、英語が「かなり変わった」と強く感じたのは、カナダ生活の後半半年くらいからです。

当時は自動車整備の仕事をしていて、職場の同僚も、家で関わる人も、友人もほとんど英語を母語とするカナダ人たちでした。

つまり、仕事中も家に帰ってからも毎日のように自然な英語に触れる生活です。

最初は聞き返したり相手の言葉を頭の中で整理したりすることもありました。

それでも毎日会話を続けているうちに、少しずつ「英語を聞いて日本語に変換する」という感覚が減っていきました。

その頃には、YouTubeでネイティブが普通に話している動画もかなり自然に見られるようになり、洋画も字幕なしで内容を追えることが増えていきました。

作品や話し方によって差はありましたが、体感では9割前後理解できることが多くなりました。

職場や友人との会話もかなりスムーズになり

「いま英語で話している」

ということを意識せずに会話できる場面も増えていきました。

もちろん知らない表現や専門用語になると聞き取れないことはありました。

それでも、オーストラリアワーホリが終わる頃と比べると、ネイティブの英語に対するハードルはさらに下がっていました。

振り返ると、この変化は何か特別な教材を使ったからというより

毎日いろいろな人のネイティブ英語を聞き、自分でも会話し続けたこと

が大きかったと感じています。

一番効果を感じたのは「聞く」だけでなく実際に話したこと

ネイティブの英語を聞き取れるようになるためには、もちろんたくさん聞くことも大切です。

ただ、わたし自身の経験を振り返るとそれだけではありませんでした。

オーストラリアやカナダで英語が大きく伸びた時期は、自然な英語を毎日聞いていただけでなく、自分自身も毎日のように英語を話していた時期でもあります。

相手が使った表現を真似してみたり、覚えたフレーズを次の会話で実際に使ってみたりする。

そうやって「聞いた英語」を自分の口から何度も出すうちに、同じ表現が別の場面で出てきたときにも、以前よりすんなり耳に入る感覚がありました。

わたしはこの経験から、

リスニングを伸ばしたいときも、聞くだけではなく実際に話すことが大きな助けになる

と感じています。

ここからは、なぜそう感じたのかを具体的な例と一緒に紹介します。

自分で使い慣れた表現ほど、耳でも拾いやすくなった

英語に限らず、言語の学習では

「自分で発音できない音は聞き取りにくい」

という話をよく聞きます。

わたし自身の経験からすると、これは音だけではなく表現にも少し似たことが言えると感じています。

つまり

知識として知っているだけの表現より、自分でも実際に使い慣れている表現の方が会話の中でも拾いやすい

ということです。

たとえば

「I have a goal, which is to score 900 on the TOEIC」

という文があったとします。

この

「which is」

という表現を文法知識として知っているだけの状態だと、映画やPodcastの中で突然出てきたときに、一瞬反応が遅れることがあります。

「あ、今のwhich isだった」

と、あとから気づくような感じです。

一方で、普段から自分でも

「My favorite city is Halifax, which is in Canada.」

のように自分で何度も使っていると、相手が同じような表現を使ったときにも

「which is が来た」

と、以前より自然に認識できるようになります。

わたしも海外で会話を続ける中で、こうした経験が何度もありました。

相手が使った表現を覚える。

次の会話で自分でも真似して使ってみる。

また別の人が同じような表現を使う。

この繰り返しによって、以前は聞き流していた英語が少しずつ耳に引っかかるようになっていきました。

もちろん

「自分で使えなければ絶対に聞き取れない」

という意味ではありません。

ただ少なくともわたしの場合は

知っている英語を「自分でも使える英語」に変えていくことで、リスニングでも反応しやすくなった

と強く感じています。

洋楽でこの感覚を手軽に体験

「自分で使い慣れた表現ほど耳でも拾いやすくなる」

この感覚は洋楽を使うとかなり手軽に体験しやすいと思います。

もし好きな洋楽があれば、歌詞の一部分だけでもいいので覚えてみてください。

まずは歌詞を見ながら

「ここではこう言っているんだな」

と意味や単語を確認します。

この段階でも、以前よりは聞き取りやすくなると思います。

次は、そこで終わらずに、その部分を何度も口ずさんでみてください。

自然に口から出てくるくらいまで繰り返したあと、もう一度その曲を聴いてみます。

すると

歌詞を知っているだけのときよりも英語がすんなり耳に入ってくる

感覚が出てくることがあるとおもいます。

音そのものは同じです。

でも、自分で何度もその音や表現を口にしたことで

「この音の流れはこの英語だ」

と反応しやすくなったのだと思います。

わたしは、実際の英会話でもこれに近いことが起きていると感じています。

ネイティブが使った表現を覚える。

それを自分でも会話の中で使ってみる。

また別の場面で同じ表現を聞く。

この繰り返しによって少しずつ自然な英語が耳に入りやすくなっていきました。

だからリスニングを伸ばしたいときも、

聞くだけで終わらず、聞いた英語を自分でも口にしてみる

ことをおすすめします。

ネイティブ英語を聞き取れるようになるために日本でできること

ここまで読んで

「結局ネイティブの英語を聞き取れるようになるには海外に行くしかないの?」

と思った方もいるかもしれません。

大丈夫です。

わたしはそんなことはないと思っています。

たしかに海外生活では、自然な英語を毎日聞いて、自分でも実際に話す環境を作りやすいです。

ただ大切なのは、海外にいることではなく

自然な英語に触れることとその英語を自分でも使うこと

だと感じています。

この2つなら日本にいてもかなり再現できます。

ここからは、わたしが今日本で似た状況を作るなら何をするか、実際の経験をもとに紹介します。

① YouTube・洋画・Podcastで「ネイティブ英語」を増やす

日本にいながらネイティブ英語に慣れるなら、まずはネイティブ英語に触れる量を増やすことをおすすめします。

わたしなら英語教材だけではなく

  • YouTube
     
  • 洋画・海外ドラマ
     
  • Podcast

などを積極的に使います。

中でも個人的にかなりおすすめなのがYouTubeです。

理由は、海外のYouTuberの多くが英語学習者のためにゆっくり話しているわけではないからです。

基本的には同じ国や言語の視聴者に向けて普段どおりのスピードや表現で話しています。

そのためアクセントやリンキング、リダクション、スラングなど

実際の会話に近い英語に触れやすい

と感じています。

わたしも、ゲーム実況やアニメのリアクション動画、Podcastなどをよく見ています。

こうした動画では、教科書ではあまり見かけない表現が普通に出てきます。

最初は聞き取れなくても

「今なんて言ったんだろう」

と気になった部分を少しずつ字幕などで拾っていくだけでも、自然な英語への慣れは増えていきます。

ゲーム実況についての記事を書いているのでぜひ参考にしてみてください👇

洋画や海外ドラマも同じです。

作品によってはアクセントが強かったり、かなりくだけた英語が使われたりするので難易度は高いですが、その分

教材では触れにくい英語に慣れる練習

になります。

「全部聞き取らなければいけない」

と思わなくて大丈夫です。

最初は半分以上わからなくてもなにも問題ありません。

少しずつ

「前よりこの人の英語が聞こえる」

「この表現、前にも聞いたことがある」

という経験を増やしていけば十分です。

ネイティブ英語を聞き取れるようになるには、教材英語のようなきれいな英語だけを聞き続けるよりも

いろいろな人の、いろいろな英語に触れること

が大切だと感じています。

② 英語字幕を使って聞き取れなかった表現を確認する

YouTubeや洋画、Podcastなどを使うときは、ただ聞き流すだけでなく

「聞き取れなかった部分を確認する」

ことも大切です。

特にYouTubeや動画配信サービスで英語字幕を表示できる場合はかなり役立ちます。

たとえば

「今の部分なんて言ったんだろう?」

と思ったところで一度止めて英語字幕を確認します。

すると

「知っている単語だったのに音がつながって聞こえていなかった」

「スラングを使っていた」

「しらない表現だった」

といった発見があります。

わたしもYouTubeやPodcastを見ながら、気になった表現を確認することがあります。

ここで大切なのは、すべての単語を調べようとしないことです。

毎回すべてを止めて確認していたら動画を見ること自体がしんどくなってしまいます。

わたしなら

「何度も出てくる表現」
 
「自分でも使えそうな表現」

 
「どうしても聞き取れなかった部分」

を中心に確認します。

そしてできれば確認して終わりではなく、実際にその英語を何度か声に出してみます。

前のパートでも触れたように

聞いた表現を自分でも口にすることで、次に同じ表現が出てきたときに拾いやすくなる

と感じているからです。

ネイティブ英語をたくさん聞く。

聞き取れなかったところを字幕で確認する。

そして自分でも声に出してみる。

この流れを繰り返すことで、教材英語と実際のネイティブ英語とのギャップを少しずつ埋めていけると思います。

③ 覚えた表現を実際に口に出して使う

英語面接はとにかく声に出して練習

聞き取れなかった英語を字幕などで確認したら、次は自分でも実際に口に出してみることをおすすめします。

わたし自身、海外で英語が伸びた時期を振り返ると

「聞いて覚える」

だけではなく

「聞いた表現をそのまま自分でも使ってみる」

ことをかなり繰り返していました。

たとえば友人や同僚が使っていて

「この表現便利そうだな」

と思ったものがあれば覚えておき、次に似た場面が来たときに自分でも使っていました。

最初は少しぎこちなくても、何度か使っているうちに自然に口から出るようになります。

そして不思議なのが、自分でも使えるようになった表現は、誰かが話したときにも以前より気づきやすくなることです。

だからYouTubeや洋画で新しい表現を見つけたら、ただ意味を調べて終わるのではなく

実際の会話を想像しながら何度か声に出してみる

だけでもいいと思います。

たとえば

「自分だったらどんな場面でこの表現を使うだろう?」

と考えて、自分用の短い例文を作ってみるのもおすすめです。

大切なのは英語を

「知っているもの」から「自分でも使えるもの」に変えていくこと。

わたしの場合、この繰り返しがリスニングにもかなり良い影響を与えたと感じています。

そして、できるのであれば次のステップとして

実際に誰かと英語で会話する機会を作ること

もおすすめします。

④ 実際にいろいろな人と英語で会話する

ネイティブ英語を聞き取れるようになりたいなら、わたしは聞くだけでなく、実際に英語で会話する機会を作ることを強くおすすめします。

わたしが海外生活の中で一番大きな変化を感じたのは、ネイティブの英語を毎日聞いていた時期であると同時に、自分でも毎日のように英語を話していた時期でした。

会話をすると、ただ動画を見ているだけでは起こらないことがたくさんあります。

相手の英語が聞き取れなければその場で聞き返す。

知らない表現が出てきたら前後の流れから意味を考える。

相手が使った便利な表現を覚えて、次は自分でも使ってみる。

そして自分が話した英語に対して、また相手から自然な英語が返ってくる。

このやり取りを繰り返すことで

聞く → 話す → また聞く

というサイクルが自然に生まれます。

わたしはこの繰り返しが、リスニング力を伸ばすうえでもかなり大きかったと感じています。

さらに、できれば一人だけではなく、いろいろな人と話してみるのがおすすめです。

人が変われば、アクセントや話すスピード、よく使う表現、スラングなども変わります。

海外では相手によって英語の聞き取りやすさがかなり違いました。

だからこそさまざまな人と実際に会話することで、

「この人の英語には慣れているけど別の人になると聞き取れない」

という状態から、少しずつ対応できる英語の幅が広がっていったのだと思います。

日本にいても英語で会話する機会は作れます。

外国人との交流イベントやコミュニティに参加する方法もありますし、オンライン英会話を使うのもひとつです。

わたしは帰国後の英語環境としてNativeCampを使っています。

その日にYouTubeやPodcastで覚えた表現があったら

「今日はこの表現の練習をしたい」

と講師にお願いして、その表現を使う会話に付き合ってもらっています。

わたしがNativeCampを使っている理由や英語を話す量を増やすことについては、別の記事で詳しく紹介しています👇

ただし大切なのはNativeCampそのものではありません。

自然な英語を聞くだけで終わらせず、実際に誰かと会話して、自分でもその英語を使うこと。

これが、海外でわたしのリスニングが大きく変わった経験を日本でも再現するための大切なポイントだと思っています。

まとめ

英語教材やTOEICのリスニングは聞き取れるのに、洋画やネイティブ同士の会話になると急に聞き取れない。

わたしも初めてオーストラリアへ行ったときにまさにこの同じ壁にぶつかりました。

そして3カ国で実際に英語を使って生活する中で感じたのは

教材の英語とネイティブが日常で使う英語には思っている以上に違いがある

ということです。

わたしも最初はネイティブの会話をほとんど聞き取れませんでした。

それでも毎日のように自然な英語を聞き、自分でも話し続ける中で少しずつ耳が慣れていきました。

とくに大きかったのが

聞くだけで終わらず、覚えた表現を自分でも実際に使ったこと

です。

もし今、わたしと同じようにネイティブの英語が聞き取れなくて悩んでいるなら、まずはYouTubeや洋画、Podcastなどで自然な英語に触れる量を増やしてみてください。

そしてそこで覚えた英語を声に出し、できれば実際の会話でも使ってみる。

聞く → 話す → また聞く

この繰り返しが、教材英語と実際の英語とのギャップを少しずつ埋めてくれると思います。

ケアンズのカフェで「egg」しか聞き取れなかったわたしでも、時間をかけて洋画やポッドキャストなどネイティブの会話を楽しめるようになりました。

今聞き取れないからといってこの先もずっと聞き取れないわけではありません。

少しずつ、ネイティブ英語に耳を慣らしていけば大丈夫です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

「話す練習で、なぜリスニングまで伸びるの?」と感じた方へ。

今回の記事にあるように、わたしは話す練習を増やしたことで、リスニングにも変化を感じました。

その理由などについてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください👇

またもし

「洋楽を口ずさみながら英語に触れてみたい」

と思った方は、YouTubeの方で洋楽のギター弾き方動画もアップしています。

まだぜんぜん曲のバリエーションがなく投稿頻度もかなり少なめですが、これらも更新していく予定なのでぜひ参考にしてみてください👇

コメント

タイトルとURLをコピーしました