やりたいことを優先した結果、人生はどう変わったのか|3カ国ワーホリと洋楽

屋上

「本当はやってみたいことがある」

「仕事を辞めてまで挑戦する価値があるか迷ってる」

夢や目標、やりたいことがあるのは恵まれたことだと思っています。

しかし世の中では

「安定した人生を歩くべき」

「好きなことは引退してから楽しめばいい」

という考え方もあります。

わたし個人の意見を言わせていただくなら、もしあなたの心のどこかに

「本当は挑戦してみたいこと」

があるのであれば、一度それについて深く考えてみてもいいとおもっています。

わたしは子どものころから洋楽が好きでした。

しかし社会人になると、仕事に追われ、好きだった洋楽や英語はどんどん後回しになっていきました。

そんな中で

「このままの人生で本当に後悔しないだろうか」

と考えるようになり、最終的には仕事を辞めてワーキングホリデーへ行くことを決意しました。

その結果失ったものもありましたが、それ以上に多くの経験や出会い、そして人生の楽しみ方を得ることができました。

この記事では、わたしが洋楽と英語を追いかけてワーホリへ行った経験をもとに

「やりたいこと、好きなことを追いかける人生」

について感じたことをお話しします。

もし今、やりたいことと現実の間で迷っているのであれば、何かの参考になればうれしいです。

洋楽が全ての始まりだった

カナダ・ノバスコシア州で地元の音楽フェスに連れて行ってもらったときに撮影。人生で初めて大勢の前で歌った日です。

小学生のころ、ディズニー映画『ターザン』のサウンドトラックを担当していたPhil Collinsの曲を夢中になって聴いていました。

当時は英語をまったく理解できなかったので、もちろん歌詞の意味もわかりません。

それでも曲の雰囲気や英語ならではのリズム、英語の歌詞だからこそ生まれる空気感のようなものが好きでした。

中学生になるとさらにいろいろなジャンルの洋楽を聴くようになりました。

洋楽がきっかけで洋画や海外のテレビ番組も見るようになりました。

CDショップでCDを買ったりYouTubeで歌詞付きの動画を見たりするのが楽しみでした。

当時はまだスマホが普及していなかった時代だったので、紙の辞書を片手に歌詞の意味を一つひとつ調べていました。

夏休みや冬休みになるとノートとペン、辞書を机に並べ、親のパソコンで曲を流しながら歌詞を書き写していました。

こう話すと勉強が得意だったと思われるかもしれません。

実際はその逆です。

勉強はどちらかというと苦手で正直あまり好きではありませんでした。

お恥ずかしい話ですが中学生のころのテストは英語以外は10〜30点くらいが普通でしたし、高校でも学年全体で下から数えた方が早いことがほとんどでした。

それでも歌詞を辞書で調べたりノートに書き写したりすることは全く苦になりませんでした。

なぜなら勉強している感覚がなく、純粋に洋楽が好きだったからです。

MV(ミュージックビデオ)を見ているとアメリカをはじめとした海外の街並みや人々の日常の風景が映し出されます。

そのたびに

「もし海外に生まれていたら英語の歌詞も自然に理解できるんだろうな」

「こんな暮らししてみたかったな」

と、ぼんやり考えていました。

当時のわたしにとって海外留学などは自分とは無縁の世界でした。

そのため

「生まれ変わったら海外でこんな暮らししてみたいな」

と考えるくらいしかできませんでした。

それでもやはり洋楽が好きだったので、歌詞の意味を調べたり、いつか洋画を字幕なしで見られるようになりたいと思って英語を勉強したりしていました。

社会人になると「好きなこと」は後回しになった

学校を卒業したあと、わたしは社会人になりました。

就職したのは世間では「安定している」と言われる仕事でした。

就職活動をしていた当時のわたしには明確な「やりたいこと」がありませんでした。

「この仕事がしたい」という強い思いもなく、とりあえず内定をもらった会社の中で一番良さそうだと思った会社へ入社しました。

そのため仕事に対して強い熱意などは持てていませんでした。

朝5時に起きて出勤し、仕事と通勤を終えて家に帰るのは夜8時ごろ。

そこからご飯を食べて、お風呂に入り、翌日の準備をするともう眠る時間でした。

平日に英語を勉強したりする余裕はほとんどありませんでした。

土日になると今度は平日の疲れやストレスを発散するために友人と遊んだり、飲みに行ったりしていました。

そして気づけば、子どものころから好きだった洋楽や英語に使う時間はどんどん減っていきました。

いつの間にか「好きなこと」は後回しになっていました。

このままで本当に後悔しないだろうかと思った

ニュージーランド・ネルソンにて撮影。ニュージーランドのもみじ?

社会人になって数か月がたったころ、ふと

「このままこの生活を続けていたら、洋楽の歌詞をもっと深く理解できる日は来ないんじゃないのか」

「洋画を字幕なしで楽しめるようになるのは、いったいいつになるんだ」

とおもいました。

「たとえばもし60歳になってようやくそれができるようになったとして、その先あと何年楽しめるんだろう」

このころから、わたしは自分の人生について真剣に考えるようになりました。

毎朝地下鉄に乗って通勤しながら、窓に映るスーツ姿の自分をぼんやり眺めて

「自分は本当にこのままでいいのだろうか」

「子どものころから好きだったことを、このまま後回しにし続けて後悔しないだろうか」

そんなことを毎日のように考えていました。

思い切ってワーホリへ行くことを決意

オーストラリアへ向かう機内にて撮影。はじめてのワーホリの時です。

そしてわたしは思い切って仕事を辞め、ワーホリへ行くことを決めました。

ワーホリとは「ワーキングホリデー」の略で、簡単に言うと

「海外で働いて稼ぎながら観光ができる」

制度のことです。

周りからは強い反対がありました。

ワーキングホリデーは世間では「遊び」というイメージを持たれることも少なくありませんし必ずしも転職で有利になるとは限りません。

少なくとも仕事を辞めれば、それまでいた職種には戻れない状況でした。

家族もいわゆる「堅実」な考え方だったので猛反対。

ワーホリへ行くなんて論外でした。

わたしの中では

「このまま今の仕事を続けるか」

それとも

「レールから外れてでも自分の好きなことを追いかけるか」

まさに二つに一つの選択でした。

それでも、わたしは自分の人生の中心には、いつも「洋楽」があると感じていました。

もしワーホリへ行けば、子どものころにMVで見て憧れていた海外での生活を実際に体験できます。

現地で英語を頑張れば洋楽をもっと深く理解したり、洋画を字幕なしで楽しめるようになったりするかもしれません。

もしそれが実現できれば、残りの人生を、今よりもっと好きなことと一緒に生きていけるのではないか。

そう考えるようになりました。

また、ワーホリへ行くことを決めたころからギターも始めました。

ギターが弾けるようになれば大好きな洋楽をもっと楽しめるようになると思ったからです。

結果、人生の充実度が大きく向上した

カナダ・アルバータ州ジャスパーでの旅行時に撮影。

ワーホリへ行った結果、わたしの人生の充実度は大きく変わりました。

一番大きく変わったのはやはり英語です。

オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3か国でワーホリを経験し、仕事や現地の人との交流を通して英語を学び続けました。

その結果今では、洋楽アーティストのインタビューを見て曲が生まれた背景や、なぜその歌詞を書いたのかを本人の言葉で理解できるようになりました。

以前よりもずっと深く洋楽を楽しめるようになったと感じています。

またラップなど一部のジャンルを除けば、歌詞を見なくてもそのまま聞き取れる曲も増えました。

とくにおもしろいと感じたのは、英語を

「理解する」

だけではなく

「感じられる」

ようになったことです。

実際に海外で生活したことで、言い回しや言葉のニュアンス、その言葉が使われる場面まで想像できるようになりました。

以前はただ意味を理解しているだけでしたが、今では歌詞やセリフの背景にある感情まで以前より深く感じられるようになった気がします。

もちろん洋楽だけではありません。

Netflixなどで海外の映画やドラマを字幕なしで楽しめるようにもなりました。

またワーホリへ行くことを決めたころに始めたギターも続けることができました。

運が良かったのかワーホリ先では行く先々でギターを弾く人たちと出会いました。

いろいろな国の人から弾き方を教えてもらい、一緒に洋楽を楽しんだことは今でも大切な思い出になっています。

日本ではなかなかできなかった洋楽の話で盛り上がれたこともうれしい経験でした。

そして最終的には自分でも好きな洋楽を弾き語りできるようになりました。

さらに洋楽のMVや洋画を見るたびに、ワーホリ中に見た街並みや過ごし方を思い出すことも増えました。

「ああ、こんな景色を見たな」

「こんなふうに休日を過ごしたな」

そんなふうに懐かしい気持ちになることもあります。

子どものころ、生まれ変わるしかないと思って憧れていた世界は、いつの間にか自分の思い出の一部になっていました。

好きなこと以外にも得られたものがある

わたしが追いかけていたのは「洋楽」そしてそれに付随する「英語」でした。

ワーホリへ行ったことで、その二つを以前よりずっと楽しめるようになりました。

しかし実際に得られたものはそれだけではありませんでした。

ワーホリを通して世界中に友人ができました。

日本にいたままでは出会うことのなかった人たちと出会い、一緒に働き、遊び、さまざまな価値観に触れることができました。

さまざまな価値観に触れることで考え方が変わり、以前よりも「息苦しくない」生き方ができるようになりました。

そして自分はどんな人生を送りたいのか、そのためには何をすればいいのかを真剣に考えるようにもなりました。

海外での生活は楽しいことばかりではありません。

仕事探しや住まい探し、トラブルへの対応など多くのことを自分で決めなければなりませんでした。

そうした経験を通して自分で考え、行動する力も身についたように思います。

好きなことを追いかけたつもりでしたが、振り返ってみるとそれ以上に多くのものを得ることができました。

「レールを外れて好きなことを追いかける」が正解とも限らない

ニュージーランド・カイコウラにて撮影。

ここまで読んでいただいておいてなんですが、わたしは好きなことを追いかけるために

「レールを外れること」

が誰にとっても正解だとは思っていません。

たとえば漫画を描くことが好きな人もいれば漫画を読むことが好きな人もいます。

もし漫画を読むことが好きなのであれば、仕事をしながらでも長く漫画を楽しめる人生は、その人にとって十分すばらしい人生だと思います。

もしかしたらある人にとっては

「レールに乗った人生」

こそが本当に望んでいる人生かもしれません。

世の中にはさまざまな人がいて人生の中で何を大切にしたいかも人それぞれだとおもっています。

だからすべての人が会社を辞めたり安定を手放したりする必要はないと思っています。

現代ではとくに

「起業して大成功」

「大きな夢をかなえる」

「情熱を持って生きる」

といった考え方を目にする機会が多いように感じます。

そのため

「自分のやりたいことって何だろう」

と悩んでしまう人も少なくないとおもいます。

しかし個人的におもうことは

「やりたいことは必ずしも特別なものである必要はない」

ということです。

もしかしたら自分のやりたいことは日常の中にある小さなことかもしれません。

たとえば

「俳優になりたい」

「起業したい」

「歌手になりたい」

という人もいれば

「石を集めることが好き」

「休日にドライブをするだけで大満足」

「ただただ穏やかな暮らしを送りたい」

という人もいるでしょう。

どちらが正しいとか情熱があるとかいうことではなく、どちらもその人にとって大切なやりたいことです。

わたしの場合それがたまたま「洋楽」と「英語」でした。

そして、それらをもっと楽しみながら生きていくためには「ワーホリへ行くこと」が最善だと考え行動しました。

もし「レール」から外れる必要があるなら一度向き合ってみてもいい

バックパッカーのモニュメント。ニュージーランド・ウェストポートにて撮影。

ただ、もしあなたのやりたいことを実現するために

「今のレールから外れる必要がある」

と感じているのであれば、一度その気持ちと向き合ってみてもいいのではないかと思います。

わたし自身「レール」から外れてワーキングホリデーへ行きました。

もちろん失ったものもたくさんあります。

キャリアの連続性、安定した生活など手放したものもありました。

それでも逆に、得られたもののおかげでその後の人生の充実度は大きく変わりました。

今では洋楽を聴いたり、アーティストのインタビューを見たり、ギターで好きな曲を弾いたりしながら暮らしています。

いつ人生の終わりが来るのかはわかりません。

けど少なくとも今のわたしは、好きなことを思い切り楽しみながら生きられていることを、とても幸せだと感じていますし、「終わり」の間際に「悔い」は減らせたと思うことができるとおもいます。

もしあのとき仕事を辞めずにそのまま生活を続けていたら、今のような人生の楽しみ方はできていなかったと思います。

たとえば漫画を描くために仕事を辞めて学校へ通う必要があるのであれば、そのことについて真剣に考えてみてもいいと思います。

学校を卒業したけど就職よりもミュージシャンとして活動したいのであれば、その道へ挑戦してみるのも一つの選択肢だと思います。

実際に行動してみると自分でも予想していなかった出会いや経験が待っていることがあります。

たとえ最終的に当初の目標を達成できなかったとしても、その過程で得た経験がその後の人生を豊かにしてくれることもあると思います。

そして何より自分で納得するまでやり切ることで後悔を減らせるかもしれません。

「人生は一度きり」

よく耳にする言葉ですが、忙しい毎日を送っていると、この言葉について深く考える機会は意外と少ないとおもいます。

もし心のどこかで「本当はやってみたい」と思っていることがあるなら一度だけでもその気持ちに耳を傾けてみてもいいかもしれません。

まとめ

今回は、わたしが洋楽や英語を追いかけてワーキングホリデーへ行き、その結果、人生の充実度が大きく変わった経験についてお話ししました。

もちろん好きなことを追いかけることが、すべての人にとっての正解だとは思っていません。

人によって大切にしたいものは違いますし「安定した生活を送ること」や「家族との時間を大切にすること」それ自体が、その人にとってのやりたいことである場合もあると思います。

大切なのは

「世間ではどうか」

ではなく

「自分が本当はどう生きたいのか」

を一度深く、真剣に考えてみることだと感じました。

わたしの場合はそれが「洋楽」と「英語」でした。

それらをもっと楽しみながら生きていきたいと思った結果、「レール」を外れてワーホリへ行くことを選びました。

その選択によって失ったものも確かにありましたが、それ以上に多くの経験や出会い、そして人生の楽しみ方を得ることができました。

もし今あなたの心の中に「本当はやってみたいこと」があるのであれば、それについてじっくり時間をかけて考えてみてください。

もしかしたらその先に、今はまだ想像もしていない景色が待っているかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回は、人生の中でやりたいことを優先することについて触れてきました。

内容にもあったように、わたしの場合、やりたいことを優先させるためには仕事を辞める必要があり、個人的にかなり葛藤や悩みがありました。

下記の記事では、「仕事をやめてワーホリへいくこと」についてさらにフォーカスしてお話ししています。

・ワーホリに興味がある方

・仕事を辞める時にどんな戦いがあるか

など気になる方はぜひ参考までに読んでみてください。

また下の動画は、わたしが会社を辞めてワーホリへ行くか悩んでいた時期にかなりお世話になった動画です。

アランワッツというイギリスの哲学者の講演の一部を編集した動画で、今回の内容のように

「このままでいいのだろうか」

とモヤモヤした感情がある方に、きっと考えるきっかけをくれるとおもいます。

動画を作成していただいた山下さんとアランワッツに敬意と感謝を送ります。

ご興味ある方はぜひ見てみてください。

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